引き立て役なんてやめてやる ［２］

story49 ページ4

大「っちげーよ？

　俺は別に莉子が好きとか言ってるわけじゃなくて」



「、、そんな慌てなくてもいいじゃーん

　冗談だって」



大「なんか、お前って変わってるよな」




突然雰囲気を変えて言ってくる有岡くんに

私も少し戸惑てしまう





有岡くんのまっすぐな目が私のすべてを

見透かしてるようで目を合わせられない

前にもこう思ったことが何度もあって



「え、なにがよ」





そのたびに彼の目から逃げてきた






大「だってよ、名前がさ、山田や莉子たちと一緒にいるときさ

　なんか、クラスのやつがこそこそ言ってるじゃん

　そんなの気にしてないじゃん？

　俺だったら結構きついなーなんて思って」




言わない方がいいかなって思ったんだけどさ


なんて最後に付け加えていってきた有岡くん



「んー、気にしてないって言っちゃ嘘になるけどね

　でも、私には莉子たちしかいないからさ

　それにね、私がこそこそ言われるの、結構慣れっこだしさ

　引き立て役、なんて言われてんの」





自分の事をあざ笑うことしかできなくて

情けない自分にも皮肉を込めてまたあざ笑っしまう









大「やめちゃえばいいじゃん、“引き立て役”なんて」






「え、？」

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