引き立て役なんてやめてやる ［２］

story68 ページ23

[山田涼介に告白した有川名前

　裏では有岡大貴と密会！？」




大きな２枚の写真の上にそう書かれていた





私と涼介が写ってる１枚目の写真は

私が告白していた時であろう

薄暗いなかに２人で立っている写真




私と大貴が写っている２枚目の写真は

つい最近２人で行ったファミレスで

私たちが楽しそうに笑っている写真

こっちの写真はご丁寧にカラー印刷までされている





なにこれ、






多分ここに散らばっている写真は

全部一緒で


びっくりしすぎて体は自分の思ったようにさえ

動いてくれなかった



『引き立て役のくせになにやってんの』





『自分の立場分かってなさすぎｗｗ』





『まず、涼介先輩にこくるとこから

　間違ってるでしょ』





『尻軽女』


そんな声も聞こえてきて



さっきまであまり気にしてなかった視線も

これが理由だって知った瞬間

一気に怖くなって





全部拾わなきゃっ



そう思った私は必死に散らばった紙を

集めた

スカートが汚くなろうが関係ない



大「名前、、」





大貴の声が聞こえたかと思ったら

私の肩をつかんで私を立たせる





大「教室いこ」




運動なんてしていないのに

何故か息は切れていて

気を緩めれば今すぐにでも

涙がこぼれそうで



だから大貴のいうことに反抗しなかった


この時の私には反抗できるような余裕すらなくなっていた

story69→←story67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す