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story35 ページ35

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あの日から、1ヶ月が経った。


あれから祐希くんとは大学でも一緒にいることが多くなって、他愛もない冗談を言い合えるまでに親しくなった。


そしてこの1ヶ月、マサとは話すどころか一度も会うことがなくて。


あんなに毎日のように行っていたマサの家にも行かなくなって、

マサの顔、マサの声、マサの体温

マサのすべてが、私の中から薄れていって…


その「代わり」に、
祐希くんの存在が大きくなっていった。






「うえ、俺まだレポートやってねぇや」


同じ講義のときは、決まって私の隣に座る祐希くん。

どうやら明日締切のレポートが終わっていないらしく、怠そうに顔を顰めて机にぐでーんと突っ伏した。


…まぁ、私も人のこと言えないんですけど。



「……一緒に、やる?


私も終わってない、から」






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「はぁーーー!!

終わったーーーーーー!!!」



最後の一文字、と、

大袈裟にキーボードを叩いた祐希くんは、そう叫んだ瞬間パソコンを閉じて後ろに倒れ込んだ。


結局あの後、ウチに来て一緒にレポートを進めてたわけなんだけど、


半分以上終わっていた私とは違って祐希くんは手付かずだったらしく、私が終わってから1時間以上黙々とパソコンに向き合っていた。


「ふふ、おつかれさま」


空になってしまったコップに再びオレンジジュースを注いで、彼に差し出す。

寝転んだ彼は何回かぱちぱちと瞬きをして、それからへらりと笑った。


「さんきゅー」


よっ、と長い脚をバネにして起き上がると、彼はそれを小さく折り畳んで背中を丸めた。

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設定タグ:柳田将洋 , 石川祐希 , バレーボール   
作品ジャンル:恋愛
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ぷーこ(プロフ) - ルカさん» いえいえ!ありがとうございました!後ほど変えさせていただきます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - なら、そうなんですね!すいません! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーこ(プロフ) - ルカさん» すみません、4年前の作品なので番号も当時のものになっております。わざわざありがとうごさいます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 柳田くんはあってるけど石川くんは#14ですよ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
こすも(プロフ) - ずっと更新待ってました!!! パスワードできたら教えてくださいm(_ _)m (2016年8月27日 1時) (レス) id: 313d33003e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷーこ | 作成日時:2015年11月11日 1時

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