story26 ページ26
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「……わた、しこそ、
…困らせちゃって、ごめんね」
あはは、
なんて
誰が見てもわかるようなつくり笑いを浮かべて、頬を伝った涙を必死に拭う。
「っA、」
「看病、してくれてありがと」
何かを言いかけたマサの言葉を遮って、また、はりつけたような笑顔。
もう限界だった。
この空気にも、
これ以上傷つくことにも、
これ以上マサの顔を見続けることにも、
…もう、耐えられない。
そんな私の思いを察したのかは、よくわからない。
でも、マサはまた辛そうに顔を歪めて
“ごめん”と一言だけ残してから、静かに部屋を出て行った。
「〜っ、うぁ……」
ひとりになった途端、
堪えていた嗚咽とともに涙が溢れ出して、床から拾った枕にぼたぼたと落ちる。
落ちた雫はじわじわと広がって、枕を色濃く染めていった。
『ごめん』
さっきのマサの声が、頭の中でこだまする。
小さい頃からずっとマサだけを見て、
マサだけを想って、
きっといつかはマサの彼女になって
結婚して
幸せな家庭を築くんだ
って信じてた自分が馬鹿みたいで
涙が溢れてくるのと同時に、
何故か笑いもこみ上げてきた。
「ぁ、っはは…ほんっと、」
馬鹿だよ。
想い続けてればいつかは叶うなんて、一体誰が言ったんだろう？
馬鹿みたいに一途に想い続けて、
いつか振り向いてくれるって信じ続けて。結局彼には、何も届いてはいなかったのに。
今まで、マサへの想いだけを信じて生きてきた。
それを捨てなきゃいけなくなった今、
そしてこれからは、何を信じて生きていけばいい？
…なんて。
結局、答えは決まってるんだ。
マサに振られたって、
私はそんな簡単にこの想いを捨てることなんてできない。
捨てなきゃいけない？
諦めなきゃいけない？
そんなことわかってる。
でも、私は馬鹿だから。
どんなに拒絶されたって、
どんなに辛い思いをしたって、
また彼を見たら、きっとその背中を追ってしまうんだ。
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ぷーこ(プロフ) - ルカさん» いえいえ！ありがとうございました！後ほど変えさせていただきます！ (2019年10月14日 16時) (
レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - なら、そうなんですね！すいません！ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーこ(プロフ) - ルカさん» すみません、4年前の作品なので番号も当時のものになっております。わざわざありがとうごさいます！ (2019年10月14日 16時) (レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 柳田くんはあってるけど石川くんは#14ですよ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
こすも(プロフ) - ずっと更新待ってました!!! パスワードできたら教えてくださいm(_ _)m (2016年8月27日 1時) (レス) id: 313d33003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷーこ
| 作成日時：2015年11月11日 1時
