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「すげぇ、だろ」
「…うん、
フォーム、マサと似てるね」
「アイツ、俺に憧れてたらしいから」
まぁ今は、アイツの方が断然上手いけどな。
そう言って笑うマサ。
だからかもしれない、
こんなにも彼に惹きつけられたのは。
マサと、
似てるから。
「…すごく、きれい」
自然と、笑みがこぼれて。
もっと見ていたいと
そう思った瞬間、
彼の視線が
私のそれと重なった。
「───── あ、」
やばい、気づかれた。
そう思って咄嗟に目を逸らしたけど、
遠くからシューズが床に擦れる音が聞こえてくる。
キュッ、キュッ
と、その音はどんどん近づいてきて
それが止んだときには
大きな影がすぐそこにあった。
「マサさん来てたんすね」
思ったよりも、
声は高くて
「おー」
「来てたんなら言ってよ」
そう言って笑う表情には、まだすこし少年らしいあどけなさが残っていた。
「…その、そっちの、方は?」
隣から遠慮がちに聞こえた声に、
びくんと肩が跳ねる。
「あぁ、俺の幼馴染み」
おそるおそる顔を上げると、
マサよりも高い位置にある澄んだ瞳が私を捉えた。
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ぷーこ(プロフ) - ルカさん» いえいえ!ありがとうございました!後ほど変えさせていただきます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - なら、そうなんですね!すいません! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーこ(プロフ) - ルカさん» すみません、4年前の作品なので番号も当時のものになっております。わざわざありがとうごさいます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: acc82473cf (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 柳田くんはあってるけど石川くんは#14ですよ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 1f76d21934 (このIDを非表示/違反報告)
こすも(プロフ) - ずっと更新待ってました!!! パスワードできたら教えてくださいm(_ _)m (2016年8月27日 1時) (レス) id: 313d33003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷーこ | 作成日時:2015年11月11日 1時