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それから数週間が経った今日、かなり大袈裟な物語を想像しても実現できるようになった私は、ついにライターとのやり取りを図らうことにした。
部屋の床に正座して、静かに目を閉じる。
それを消太さんが見守ってくれている。万が一失敗して事故が起きそうになった時に抹消してもらうためだ。
(私と入れ替わった僕のヒーローアカデミアの世界の水野Aと話をしたい。)
そう頭の中で呟いたあと、目を開けると目の前には自分と瓜二つの女性が驚きながら立っていた。
よかった、召喚できた。
｢水野Aさん……ですよね？｣
｢は、はい……。｣
｢お聞きしたいことがあるので座ってください。｣
状況を理解出来た様子のライターはそっとクッションの上に座った。
そして、今に至るまでの経緯を順を追って説明した。
｢ええ、あなたの言う通り、別世界の自分と入れ替わってみたいと想像しました。ごめんなさい、関係の無いあなたを巻き込んでしまって……。別の世界に飛ばされてから個性が使えなくなっちゃって、どうやって戻ろうか考えあぐねていたんだけど、まさか私の個性を使いこなせるようになってくれたなんて……。｣
｢ほんとだよ、迷惑をかけるな。｣
謝罪するライターを鋭い目で睨み、厳しめの一言を放つ消太さんに、彼女は項垂れる。
冷たい空気が流れてしまったので、
｢いえいえ、私ここの世界のファンなのでむしろ嬉しかったです。｣
とライターの肩を持つ。
｢A〜〜！｣
うるうると飼い主を見つけた子犬のように私を見つめてくるライター。自分の分身を見ているようで変な感覚だ。
｢あと、やっぱり私の力じゃお互いを元に戻すにはまだ無理ならしくて。｣
｢そうだよね……。私が今個性を使えたら解決するのになぁ。｣
｢そこでなんですけど、今からライターに個性を返す物語を想像しようと思うんです。｣
｢そっか、個性を受け取った瞬間、私が即座に想像を使えば……！｣
私がライターに個性を返してしまうと、今発動中の｢ライターを召喚している｣という想像が消えてしまい、ライターもいなくなってしまう。でも、個性を渡した直後にライターの力があればすぐに話を作ることができるはず。
話をまとめ終えて、早速元の世界に戻る準備を始めた。
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つむ - うわああああ終わってしまったああああ 毎日更新楽しみにしてました！新作も待ってますね！！！！ (2021年8月7日 17時) (
レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - つむさん» つむさん！めちゃくちゃ褒めてくださってありがとうございます！嬉しいです(^_^)私今テスト期間中なので更新が遅めになってしまって申し訳ないです、、のんびりお待ちください笑 (2021年7月29日 7時) (レス) id: dfde5c5289 (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 語彙力が高い、設定すき、、 昨日はこのまま終わってしまったら と内心少しドキドキしてました笑 これからの展開も楽しみです!! (2021年7月28日 23時) (レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 更新お疲れ様です！めっちゃ読んでて楽しい、、 (2021年7月28日 23時) (レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - つむさん» わああ！！コメントありがとうございます、励みになります……！！全然大丈夫ですよ！(笑)続き頑張って更新しますね！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: dfde5c5289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんず | 作成日時：2021年7月25日 15時
