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大体の花火を消化して、最後に定番の線香花火が残った。
｢どっちが長く残るか勝負しません？｣
｢いいだろう。｣
ニヤッと笑う消太さんが可愛すぎる件！！
線香花火を袋から取りだして彼に渡す。
｢いきますよ？よーい……｣
2人同時にロウソクに先端を近づける。
パチパチ、と静かに火の玉が辺りを明るくした。
落とすまい……と思いながらじっと体勢をキープしていると、横から消太さんが私の花火にふうっと息をふきかけた。
｢え！？そんなの無しですよ消太さん！！！｣
｢相手の邪魔をしたらダメなんてルールなかったろ。｣
そうこうしているうちに、私の線香花火はポタリと燃え尽きてしまった。
｢ずるいです！2回戦やりますよ！？｣
絶対に負けないという顔の消太さんに私はある作戦を思いついた。そして、２回目の線香花火対決が始まった。
パチパチと火花が飛び散り始めたあと、消太さんの線香花火がすぐに地面に落ちた。
｢は？？｣
｢ふふふ、私の勝ちですね！｣
｢何かしたのかお前。｣
｢個性を使っちゃダメなんてルールありませんよね？｣
そう、私は｢文才｣を使って(消太さんの花火に火がついた10秒後、燃え尽きて私が勝つ。)というストーリーを作った。我ながらナイスアイディアだと思う。
ニヤニヤと消太さんを見るとチッと舌打ちされた。
｢3回戦目だ。これで勝った方が花火の片付けをする。いいな？｣
｢望むところですよ！｣
これもさっきと同じように｢文才｣を使えば……と思ったところであれ？と思い出す。
横を見れば赤くなっている消太さんの目。
あああああああしまった！！！！抹消された！！
作戦をばらすんじゃなかった！私のアホ！！
ギャーギャー言いながら、消太さんとお互い手首を掴み合い、火を落とすために揺すったりまるで誕生日ケーキのロウソクを吹き消すかのように息を吹きかけていると、僅差だが私の花火が早く地面に落ちてしまった。
｢ううう、消太さんのバカ〜｣
｢まだまだだな。｣
意地悪に笑う推しが今日もかっこいいので大目に見るとしよう。
こんなに楽しい日がずっと続けばいいのになぁ、なんてセンチメンタルに感傷に浸りながら、私は儚い燃え殻を片付け始めた。
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つむ - うわああああ終わってしまったああああ 毎日更新楽しみにしてました！新作も待ってますね！！！！ (2021年8月7日 17時) (
レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - つむさん» つむさん！めちゃくちゃ褒めてくださってありがとうございます！嬉しいです(^_^)私今テスト期間中なので更新が遅めになってしまって申し訳ないです、、のんびりお待ちください笑 (2021年7月29日 7時) (レス) id: dfde5c5289 (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 語彙力が高い、設定すき、、 昨日はこのまま終わってしまったら と内心少しドキドキしてました笑 これからの展開も楽しみです!! (2021年7月28日 23時) (レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 更新お疲れ様です！めっちゃ読んでて楽しい、、 (2021年7月28日 23時) (レス) id: c0e063bb64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - つむさん» わああ！！コメントありがとうございます、励みになります……！！全然大丈夫ですよ！(笑)続き頑張って更新しますね！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: dfde5c5289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんず | 作成日時：2021年7月25日 15時
