長男様には勝てない【おそ松さん】松野おそ松

02 ページ9

トド松(どうしよう)


六男こと、松野トド松は冷や汗を流していた


トド松(パチンコすげぇ勝っちゃった!!)


気分のままに行ったパチンコで数万円を手に入れてしまった

一般人ならその時点でよろこんで良い、が

素直に喜ぶなんてできなかった


トド松(このまま家に帰ればあの薄汚いハイエナたちに…)


お金の事となるとたちの悪い兄貴ども

ベッドの下に隠す？

いやうちベッドない!!

押し入れのなか？

いやダメだ虫に食われる!!

トイレに流す？

いやそれただ損するだけぇ!!

Aに預ける？

そしたらAのお金勝手に使ったことがバレるぅぅぅうううう!!


トド松(持ってられないよ…)


そのまま家に帰れずに公園へ

ベンチに腰掛けてため息をついた


警官1「こんな時間に何してるのかな？お兄ィさん」


自分に当てられたライトに目を細めた

その先にいたのは二人の警察官


トド松「え、いや…ただの散歩です…」

警官1「散歩ォ？夜中の12時だよ？」


そう言われて公園内の時計を見るとジャスト12時

もうそんな時間か


トド松「帰ります…どうも、御苦労様です」

警官1「待ちなさい。君、怪しいなぁ…」


警官に腕を捕まれ、反射的に冷や汗が流れた


警官2「鞄の中身、見せてもらえるかなぁ？」

トド松「えっ!?」

警官1「いやぁ別に疑ってるとかじゃあないんだけどね…？」

警官2「どうもこの辺りにいるらしいんだよ」


二人の怪しい声に思わず唾を飲み込んだ

待て。待て待て待て!!

この声…聞いたことが………まさかっ!?


警官1「パチンコ勝ったくせに兄貴に内緒にしようとする…………クズがね」

トド松「…っ!?!?!?」


ちょ、チョロ松兄さんに一松兄さんんんんんん!?

すでに嗅ぎ付けていたのかぁぁぁああん!!



ー激録!!パチンコ警察24時!スゴ腕の兄弟分徹底追及!!【なぜそこまで隠すのか】ー



ﾁｮﾛ松「やましいことがなければ見せられるよね!?」

トド松「な、なんも入ってねぇって!!」


ーーー男はあろうことか、一時間ほどねばった

ーーしかし、パチンコ警察が諦めることは決してないのだ

03→←2.パチンコ警察24時

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す