長男様には勝てない【おそ松さん】松野おそ松

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A「…は？就職？」

母「えぇ。なんでも工場で泊まり込みだとか」

A「じゃあ今日は帰ってこないんだ」

母「今日どころか、暫く帰って来ないみたいよ？」

A「…そう」


学校から帰ってきても、騒がしい声が聞こえず、ハロワはどうだったのか母に聞いたところ

なんとも、六つ子全員が同じ場所に就職が決まったらしい


A「…決まったんだ」


良いことじゃないか

やっと定職についたんだ

これは妹として喜ぶべきだろう

が


A「これはこれで、寂しいような」


おそ松兄さんのあのダラけた声がないのも何だか変な感じだ


A「寝よう」


寒い廊下を歩き、兄たちが寝ている部屋の前で立ち止まった

襖を開け、ガランとした空間に兄たちが使っている布団をひく

これは自分が毎晩やっていることだ


A「…あ、いないじゃん」


仕舞うか…と思ったがそれもめんどくさく

1人で6人分の布団の上に転がった


A(…さむっ)


そんな生活があと何日続くのやら

というか、これが一生になるかもしれない


A「…1人にしては広すぎるなぁ」


苦笑いをこぼしながら目を閉じた

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