Case87 ページ6
(………やらかした)
どうにも朝起きて体がだるいと思った。
手元にある体温計を見れば、38.1の数字。
みればわかる。
『熱、あるやん……』
その数値を見れば体がさらにだるくなるのはなぜだろう。
これは学校を休むしかない。
(シフト、入ってなくて良かった…)
これは運がいい。
とりあえずよたよた歩きではあるが、
テーブルに置いてある携帯を手に取り、
学校へ連絡をいれた。
先生は独り暮らしの私を大層心配してくれていた。
本当にいい先生だ。
さて、冷蔵庫の確認だ。
壁づたいに歩きながら、冷蔵庫へたどり着く。
少し重たく感じるその扉を開いて、ため息が出た。
何も入っていない。
(そうだ……。ここ数日のご飯、ポアロだったから買ってなかった…)
過去の自分を恨みたい。
とりあえず、ボトルに氷を入れて水を注ぐ。
それをベッドまで運んで、そのままダイブした。
『あー………だる…………』
熱を出したのは一体いつぶりだろうか。
記憶にあるかぎり、小学生ぐらいだった気がするけど。
その時は有希子さんがいた。
新一がいた。
けど、
(………今は、１人…)
どうにも寂しくなってしまうのは、この熱のせいだと思う。
布団に潜り、丸くなって瞳を閉じた。
￣￣￣
￣￣
￣
降谷side
「Aちゃんが熱ぅ！？」
午前授業で学校を終えた蘭さんと園子さんから聞かされたのは、
Aさんが熱を出して、学校を休んだということだった。
「携帯に連絡いれても返事ないし……寝てるのかなぁ」
「…もしかしたら、返す気力もないのかも」
「Aさん、珍しいですね」
昨日までの様子をみる限り、
特に異常は無さそうだった。
でもまぁ季節の変わり目ではある。
風邪、というのが妥当だろう。
「うーん……Aちゃん、独り暮らしだしなぁ…大丈夫かしら…」
「様子、見に行きたいんですけど、このあと私たち用事があって…」
本当に申し訳なさそうに落ち込む蘭さん。
はてさて、どうしたものか。
(風見に様子を見に行かせるか……いや、六条Aは彼の存在を知らないし、なら僕が行くか……)
僕もそれなりに彼女のことが心配だ。
「お昼休憩の間に僕が様子、見てきますよ」
「い、いいんですか！？」
「えぇ。何度か送り迎えもしているので家もわかりますし、僕も心配ですから」
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ユナ＠前垢消えた(プロフ) - 最高すぎて一気読みしちゃったでし、、、、、更新待ってます！！！！！！！ (6月25日 8時) (
レス) @page26 id: 0fb864c8c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかそ - 初めまして！面白くて2日で一気読みしちゃいました！！私のスマホ終わりって表示されてますけど嘘ですよね！？続きが気になりすぎてハゲそうです、、、！いつか続き見れたら嬉しいなぁ〜、、、！！ (2023年4月11日 16時) (レス) @page26 id: 515339af0b (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 続きが気になります！体調を崩さずに！ (2022年12月23日 0時) (レス) id: 8331d59edc (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 続きが気になり過ぎます！！続きが更新される日を心待ちにしています！！ (2022年7月16日 3時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ああああもう最高です。。。😭安室さんかっこいい。。。 (2022年4月30日 8時) (レス) @page26 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤギとポン酢
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2018年9月7日 17時
