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勘弁してくれ10 ページ10

「潜入捜査をしている身で、

一般人に僕が降谷零であると、警察関係者であると知られるのは非常にまずい。

なぜだかわかりますか?」

『え、と…

誰かに、口外する可能性が、あるから、とか…』

「そうです。

僕の存在は警察内でもトップシークレット。
上層部でさえ知らない人もいます。

助けてくださった貴方を疑いたくはないんですが、
用心に用心を重ね、こうやってお話させてもらってます。

山口さん、貴方は看護師のお仕事をされているようですね?
確か、9年目」

『えぇ…まぁ………………え、なんで知ってるんです!?』

「勝手ながら、身辺調査を」


ホントに勝手ながらだな!!!

いや、身辺調査って勝手ながらにやるもんなのか?

警察わかんない。



「そして、貴方は最近異動になった。
どちらでしたっけ?」

『え、と…警察………びょう………い、』




そこで気がついた。

私が気がついたことに気がついた彼は、

ニッコリと笑みを浮かべた。



『わ、わたしが異動したのって』

「そういうことです」



納得ぅぅぅぅぅぅううううう。

山口A、大変納得しました。


要はあれですね、

私、監視されてるってわけですね。


トップシークレット知っちゃってる私がいつどこでこの羽よりも軽いこのお口から彼のことを話しちゃうかわからないからより監視しやす警察病院に異動させたってわけですね、納得。


「監視もそうですが、それ以外に、もしものことがあれば貴方にだって危険が及ぶかもしれない。

そのための、保証ということもあります。

貴方の立場は、
貴方が思っている以上に危険と隣り合わせだ。

あの日、僕を助けたことによって、
貴方を巻き込んでしまった。

僕の落ち度だ。

本当に、申し訳ない」


なぜか私の心の声を聞き取ったことに加え、

謝罪をされてしまった。


『え、あ、その、
ああああ謝らないでください。
別に、貴方が悪いわけじゃ…いや、その、
確かに危険っていう実感はないんですけど、
まあ今のところは元気に生きてますし、
警察病院にも異動になりましたし、
そ、それよりも、

貴方が無事で、良かった』



自分が危険な立場になってしまったのは正直勘弁してくれって思うけども、

それよりも、彼が無事に生きているだけで良かったと思う。



「……そう言っていただけると、ありがたい。

貴方には本当に感謝している。
ありがとう」


と、

彼は眉を下げて、笑った。



うっほ、イケメン。

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作者名:ヤギとポン酢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2018年8月9日 23時

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