【^ら^運営】またね、さようなら。【短編集】

華は枯れる　md ページ4

mdが若干ヤンデレってます。
べこれた臭くなってるかも…
ﾀﾋネタ注意

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来るたびに暑く感じる夏も、うざったい蝉の鳴き声も
その時だけは、何も感じなかった。

ただ、クロユリだけが眼の前で弾けとんだ。


電車が通った。
それだけであればよかったとどれだけ思っただろうか。

俺が代わりになれば。
それをどれだけ願っただろうか。

いくら願っても、思っても、彼は帰ってこない。
時が戻ることなんてないのだ。



彼のいない日々は、どうしようもなく退屈だった。


ゲームだって、つまらなくてやる気が起きない。
いつしかやるのをやめた。

スマホやPCをいくら見ていても彼からの着信は来ない。
いつしか見るのをやめた。

彼の食べたいと言っていたものを食べても味がしない。
食べるのをやめた。

夢の中でさえも、彼に会うことができない。
寝るのをやめた。

家族との会話も、普段の生活も、段々と億劫になっていく。



あれ、どんな声してたっけ。
確か、えっと、柔らかくて、優しくて…

どんな性格だったっけ？
どんな顔してた？

どんな風に話してた？どんな感じにゲームしてた？どんなものが好きだった？どんなとこが面白かった？どんなとこが好きだった？
なにを見てた？



考えるのをやめた。










らだおくん、ずっと、どこまでもついていくよ。




晴天の下、向日葵は咲き誇る。





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【花言葉】

クロユリ：呪い

向日葵：私はあなただけを見つめる、憧れ



熱中症にお気をつけて！

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