君がちゃんと笑えたら。

6　君は目の当たりにする。 ページ7

潔side





善逸「試合止めてえええ！

今すぐ！逃げろおおお！」







最初授業で習ったとき、鬼なんて、鬼殺隊なんて変な冗談だと思ってた。
でも、違った。



あの日、光星さんとあったときから、もうこの歯車は廻りだしていたんだ。






我妻くんが逃げろと言っているのに、みんな逃げない。



違う、動けないんだ。俺も。

いつもと違う雰囲気に呑まれている。

光星さんが我妻くんと一緒じゃない。




心の中を恐怖で埋め尽くすのはその事だけで十分だった。






Aside


光の呼吸 弐の型 回光返照



鬼「灼けるように痛いいい！ああああ！」
ﾎﾞﾛｯ





A「崩れきる前に聞く。絵心さんはどこ？」





鬼「旧校舎のもう使われてない小屋だ…。」
ﾊﾗ




ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
ｶﾞﾝ ｶﾞﾝ

A「絵心さん！

大丈夫ですか！？」



絵心「ん。」


A「怪我はないですか？」

絵心「ああ、ありがとう。君の力を見限っていた。


あと、才能の原石共を守ってくれてありがとう。」

A「え…、」

絵心「そんなに意外か？俺が礼を言うのが。」

A「いえ、そんなんじゃなくて。

優しいなって思っただけです。」

人型のものを斬れば、人殺しだの罵ってくる人もいる。



でも、ここにはそんな人居なくて、みんな優しい。




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回光返照【かいこうへんしょう】



意味 夕日の照り返し

7　感謝には軽蔑がつきもの＋作者→←5　義務

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