3年A組ー31番の生徒ー (ページ21)

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Day-2 ページ21

辻本「もう帰りたい…」

金沢「早く解放してほしい」

どうしても課題をクリアしなければ解放されないのかな……

他に何か方法ないのか？と
混乱しながらも必死に頭を働かせてみた

涼音「蓮……………」

横から微かな声で恋人の名前を呟く涼音

中尾は本当にコろされてしまったのだろうか…

あの時は衝撃を受けすぎてコろされたと思ったけど、よく考えると意識が途絶えたかどうかこの目で確認したわけではない。

というか事実を信じたくない、受け入れたくないという思いもあった

ブッキーが待機してるのは美術準備室

準備室に入ることは不可能だろう…
でも何か理由をつけて行けば入れたり覗いたりすることはできるのかも…？？

成功確率低そうだけど試してみるか

.

美術室に入る前思ったけど、
1人で試さないほうが良かったのかな？

A「やっぱ隼人についてきてもらうか」

あいつは短気だし、人を煽るようなことは言うし、
手が出やすいけど凄く頼りになる

ここは一旦教室に戻るか

A「あっ、」

振り返ると真壁と里見がいた

真壁「若槻のことだし…何か考えでもあるの？」

A「よく分かったね」

里見「俺たちも気になってたんだ」

聞こえないように小声で話し、
私はそのまま2人と準備室の前に行った

A「誰が開けようか…」

里見「行けよ…お前が」

真壁「俺かよ…」

真壁がドアノブに手をかけた瞬間、
準備室の扉が開いて真壁は床に倒れた

A「真壁大丈夫？」

と、手を貸した

その隙に準備室の中を覗く。

あまり長く見過ぎてると怪しまれるからほんの一瞬だけど。

里見「あ…いや……
俺ら和食派なんでパンじゃなくておにぎりとか無いかなって思って…」

A「我が家では毎朝、
白米と味噌汁が出されてるから…」

柊「…なるほど。考えとくよ」

里見「あぁ…」

柊「そろそろ授業始めるからみんなに声かけといて」

真壁「はい」

里見「行くぞ」

扉が閉まる音がしたから
また小さな声で話し出した

里見「見えたか？」

真壁「うん…」

A「あれは違和感ある…」