I won't cry anymore. (ページ18)

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講義が終わり【夜電話していい？】とメッセージを送った。
北斗からの返事を待つけど一向に既読すらつかない

家に帰り一度北斗に電話をかける何回コールしても
繋がらなく、最終聞こえてくるのは機械音だけ
その時インターホンがなった、急いで玄関を開けると
そこに立っていたのは北斗だった

「電話ごめん、話すなら直接がいいかなって
なんか長電話になりそうな予感したから」

『ううん、全然大丈夫だよ
とりあえず上がって？』

"おじゃまします"と小さく呟けば家の中に上がり
ソファーに腰をかける北斗。お茶を出すと受け取り
一口飲んでから大きく息を吐いた

「話聞く前に、俺から1ついい？」

北斗からの質問に軽く頷けば

「俺といて幸せ？」

そう聞いてきた。

『幸せだよ』

質問をされてから躊躇うことなく直ぐにそう答えた
そうすると北斗はふわっと笑い"ならよかった"と言った

「ごめんね、話聞くよ？」

『あのね、この前樹くんと会ったの』

「ちょっと待って、いつ？てか何で？」

すこし怒りを露わにする北斗
アクセサリー屋で偶然再会したこと、
誕生日にプレゼントを貰ったこと、電話をかけたこと
近くの公園で会ったこと、告白されたこと

全てを包み隠さず北斗に伝えた
北斗は話を聞いてる間、私の目をちゃんと見て
最後まで相槌を打ちながら話を聞いてくれた

「別れ話かと思ったからすごい心構えしてたけど
樹の事で予想外だったな、別れ話より心にきたかもなんて」

『本当にごめんなさい』

「いや話してくれてありがとう
でさ、Aはどうしたい？樹に告白されてどう思った？」

そう、ここからが本題なのに私はまだ本題の答えが
出せずにいた。

「今後については後でいいよ
どう思ったか素直な気持ち教えて？」

『正直樹くんが好きでいてくれてるのは嬉しかった
しそのことを聞いて心が揺らいだのも確か、でもね
辛かった時にそばに居て助けてくれて沢山幸せくれた北斗が頭に浮かんで、』

私の話に被せて彼が口を開く

「A？それは俺に対する愛じゃなくて情だよ
Aが好きなのは今までもこれからも樹だけなんだよ」

『なんで、私北斗の事好きだよ』

「どこに行っても何をしてても
A頭の隅にはいつも樹がいたの気付いてたよ
いつか俺だけになればって思ってたけど無理だったね」

北斗は哀しそうにそう言えば俯いて
"別れよっか"そう言った。