俺だけの可愛い推し警備員

お互いの気持ち_JK ページ13

_JK




あまりにも都合がいい言葉が聴こえて思わず自分の耳を疑ったけど。

レオの一生懸命な様子を見て、現実なんだって脳が認め始めた。


「それって…、俺のこと許してくれるってこと…？」

『許すも何も、別に怒ってないですよ。』


そう言って小首を傾げるレオ。


「あんな…無理矢理したのに…？」

『勿論やり逃げするつもりだったなら怒りますけど…。そうじゃなくて、ヒョンはさっき本当のことを教えてくれたじゃないですか。それだけで十分です。』


照れたような笑顔に、思わず身体が勝手に動いてレオを抱きしめてた。

目頭が熱くなってまた涙が滲んでくる。


「ありがと…。」


うわ、俺声も掠れてるし鼻声だし、かっこわる。


『ねぇ、ヒョン…。あの、僕たち…、えっと、両想いってことでしょうか…。』


小さな声がぽそぽそ聞こえる。


そうだよ、俺たち両想いだ。

急いでレオから離れてまた目の前に正座をして、大きく息を吸って、レオの目を見つめる。


あぁ、唇が震える。

今までのどんなステージより緊張して、掌が汗で湿った。


「レオさん。こんな俺でよければ、お付き合いしていただけませんか？」


精一杯、誠意を込めて。まっすぐレオを見つめる。


『え、と…。あの、ヒョン、僕でいいんでしょうか。』


耳まで真っ赤になったレオが不安そうに俺を見つめ返す。


「レオがいい。俺はレオのことが、レオだけが好きだよ。…もちろんBTSとしてたくさんステージに立ちたいし、ファンに幸せを与える存在でありたい。ファンのことはこれからも本当に大切にしたい。だから正直、お互い寂しい思いをするかもしれない。それでもレオのことを諦めたくないんだ。」



すぐに世間に公表はできないけど、もっと俺たちが大きくなって、世の中ももっと自由になったら。


必ずレオをARMYに紹介するよ。


そのせいで何があろうと俺がレオを守るし、仮に俺が批判されたって構わない。


そのくらいの覚悟は持ってるから。





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