・ ページ9
_LEO
BTSの皆さんが帰宅して30分程経った頃、
不意に無線から警告音が鳴った。
『こちらキム・レオです。』
「ゲートより不審者侵入！若い長髪の女、催涙スプレー持ってるから注意しろ！」
先輩の声が響くと同時に、
ゲートの方面からこちらへ走ってくる小柄な長髪の女性が視界に入る。
見覚えがないからこのマンションの住人ではないはず。
入口の前に立ちはだかり警棒を持って停止を促す。
数メートルの距離まで近づいた女性に声を掛けようとした途端、
なにか缶のような物が投げつけられた。
催涙スプレーか。
反射的に警棒で弾き返す。
女性は驚いたように悲鳴をあげ崩れ落ちた。
近くに駆け寄ると、震えた女性の声が聞こえる。
「グガ…行かなきゃ…」
『はい？』
「グガが呼んでるの早く行かなきゃ」
グガ？誰のことだ？
「早く行かなきゃ、待ってるの、グガが待ってるの、早く早く早く！なんなのよ！待ってるんでしょ！？」
女性は急に大声で叫びながら頭をぐしゃぐしゃと掻き乱す。
異様に細い手指、爪も血色が悪く、青白い顔と、目の下には隈、目は血走っている。
これは、良くない。
中毒症状だ。
『落ち着いてください。あなたのお名前は？』
女性に話しかけながら無線の通話スイッチに指をかける。
とにかくここに女性がいることを報告しなくては。
と、一瞬僕の意識が女性から逸れた瞬間。
女性は突然立ち上がり、こちらに突っ込んできた。
片手にキラリと光るのは…小型のナイフ。
そして焦点の定まらない目で僕を睨んで叫ぶ。
「ジョングガが待ってるのよ！！！」
_
次のお話、
ちょっと怪我する描写がありますので
苦手な方はご注意ください。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 598人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポニョ(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。がんばりますね！！ (2021年8月29日 12時) (
レス) id: 1603e93fa5 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - 凄く面白くて大好きで！！更新頑張ってください！！ (2021年8月29日 5時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
ポニョ(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！お褒めの言葉、励みになります。 (2021年8月24日 7時) (レス) id: 1603e93fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ(プロフ) - ほんっとに面白いです！最高です！ (2021年8月23日 23時) (レス) id: 0a8f295be4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポニョ | 作成日時：2021年8月22日 16時
