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_JK
レオが警備員として宿舎のマンションに来たのは、
今から4ヶ月くらい前だった。
まだ大学を卒業して数ヶ月。
年齢も俺の1個下。
なのに随分しっかりしてる。
なんだか大人びていて、いつも冷静。
でも俺たちが構うと急に年相応、
むしろちょっと幼いくらいの可愛い笑顔になる。
そのギャップがたまらなくてついつい沢山話しかけてた。
俺は、6人の優しいヒョン達に囲まれて、甘やかされて育った。
マンネだから精神的に独立してなくてもいいって、
自分でも自分を甘やかしてるところがあったのも自覚してる。
でもレオと接するうちに、この年下が自分より独立しているように見えて驚いたんだ。
その理由は今日ご飯の前に色々レオの話を聞いたらわかった。
中学生でお父さんを亡くした後、
知り合いの社長に学費を出してもらったって。
その代わりにずっとやってたスポーツもやめたし、
遊ぶことも友達を作ることも遠慮した。
大学だって、4年制じゃなくて2年制に行って、
途中休学して2年間兵役に行って。
帰ってきてまた勉強して資格を取って、
卒業後は恩返しのために警備員になって。
一人暮らししてる理由を聞かれて、
『妹は母さん似で頭が良くて、将来獣医になりたいみたいなんです。今年難関大学を受験するから、邪魔したくなくて一人暮らし始めたんですよ。』
と言って笑ってたレオは、
怪我のことも多分家族に伝えてないんだろうな。
そんなレオが今日の帰り際、珍しく寂しそうだった。
車の中から外を見ている間、なんだか泣きそうで。
でも俺の方を見ると必ず綺麗な笑顔を作るんだ。
寂しさとか悲しさを絶対に見せないように。
そんな姿が放っておけなくて、唐突にここに連れてきたくなった。
レオは俯いたまま何も喋らない。
そっとその頭に手を置く。
「ほんとに真面目で強いね。でも俺の前で、そんなに強がらなくていいんだよ。」
できる限り優しい声で、レオの心に届くように、語りかける。
お前のことを助けたいんだ。
『ヒョン…』
ゆっくり顔を上げたレオは、ぽろぽろと涙をこぼしていた。
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ポニョ(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。がんばりますね！！ (2021年8月29日 12時) (
レス) id: 1603e93fa5 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - 凄く面白くて大好きで！！更新頑張ってください！！ (2021年8月29日 5時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
ポニョ(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！お褒めの言葉、励みになります。 (2021年8月24日 7時) (レス) id: 1603e93fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ(プロフ) - ほんっとに面白いです！最高です！ (2021年8月23日 23時) (レス) id: 0a8f295be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポニョ | 作成日時：2021年8月22日 16時
