友情の先にあったもの。(ymin)

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IN side


「3人ともすごく可愛いよ。気合い入ってるのは伝わったから。まぁ、僕は合コンなんて興味無いけど」

「またまたそんなこと言って。光ちゃんも超可愛いよ」


すぐさま山田が食いつき、ふんわりと光を抱きしめ可愛い可愛いと繰り返し甘やかす。


「伊野尾はああ言ってたけどちゃんと可愛いって思ってるよ」

「んー！光ってば超可愛い！足とかスベスベで超気持ちい」


真っ白な光の髪をサラサラと撫でる薮の横から光の太ももをツツツと指で辿ると可愛らしい声を漏らしながら怒られた。


「ひぁ！ちょっといのちゃんそれ、セクハラだから」

「光のスカート捲りも充分セクハラだから」

「セクハラにはセクハラでやり返さないとね」


薮もウチに加担して光の開いた肩をさわさわと撫で回す。


「っや！まって、薮のスカートは捲ってない」


光は肩を撫でる手を諌めるように指を絡めて手を繋ぎ、薮の手をはずさせた。

繋いだ薮の手には大量の指輪がついており、繋ぎ心地が悪いようで顔をしかめている。

それでも絡めた指は外す事無く感覚を確かめるようにニギニギして繋いだまま。

一方、太ももを撫で回すうちの手をパシッと払われる。

ちょっと扱いの差酷くない？

いいもん。
私は山田に手を繋いでもらうから。


「山田ぁ。光に手払われたよー、慰めてー」

「よしよし、いのおちゃんは私と手繋げばいいでしょ」


山田の柔らかな白い手にそっと包まれる。

でもちょっと違うなとその手を外す。


「やだ。こっちがいい」


外した手を指を絡めるようにして、もう一度繋ぎなおす。

ウチよりも小さく柔らかい手の感触を楽しみながら手を繋いだまま講義へ向かい並んで席に着く。

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