友情の先にあったもの。(ymin)

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IN side


「ん、ぁ……ぁ、……ひゃぁ？」


立ち込める湯気と花の香りと、りょうちゃんが与える快感のせいで頭が働かない。

視界が歪むのは湯気のせいか、溜まった涙のせいか。

りょうちゃんから与えられる麻薬のように痺れて蕩ける刺激をただただ受け止めていると、胸をやわやわと揉んでいた手が自分でも触れたことがないところに降りてくる。


「いのおちゃんのココ、お湯の中なのにトロトロに濡れてるね」

「ぁっ！やぁっ……」

ヌルヌルした感触を確かめるように動かされていたゆびが、つぷっと中に……

どうしよう、こわい。


「やっ……指……なか、ぁっ、」

「いのおちゃんのなか、指溶けちゃいそうなくらい温かい。」

「だめっ、なか……お湯入っちゃう、」


どうにか止めて欲しくて出た言葉は自分でも意味わかんないけど、りょうちゃんは指を抜いてくれた。


「じゃあ、続きはお風呂上がってからしよっか」


えっ、続きまだスるの？


困惑するウチを立ち上がらせて一緒に浴室から出る。


ふわふわなタオルで体を拭いて、スキンケアも丁寧にしてくれる。

化粧水の冷たさと、りょうちゃんの手の温かさが気持ちいい。


ウチの髪の毛はりょうちゃんがドライヤーをかけてくれたので、お返しに今度はウチがしてあげる。

綺麗なグレーの髪の毛はブリーチをしてるのにあんまり傷んでなくてスルスルとウチの指を抜けていく。

普段はゆるふわっと巻いてある髪の毛がツヤツヤのストレートになって、いつもの可愛いらしい印象からガラリと変わり美しい。
水も滴るいい女かな。

鏡越しに目が合うと、またさっきのお顔。

ドキリと心臓が音をたてる。

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