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IN side
『凡人にはわかんねー』
似たようななセリフをいつか言われた事がある気がする。もちろんまったく違う状況でだけど。
今まで全然興味なかったけど山田ってどういう奴なんだろう。
まぁ俺の方がまともってことは確かだ。
校門前でぼんやりとそんなことを考えいると高そうな外車がやってくる。
えー、高級車でピザ！？なぜに！？って驚いてるといや、違った。
車から降りてきたのは教室で話題になっていた山田涼介。
一緒に乗ってた小柄で愛らしい少女に手を振り、車を見送ったあとこちらに向かってくるが、俺が校門前前に座り込んでるので目が合う。
「先輩、こんにちは」
「久しぶり、お早い登校だね山田」
山田涼介はよく出来た顔で月曜日の朝を賑わせている。
入学当初から学年問わず圧倒的的人気を誇り、週の初め月曜日の1番最初に告白してきた相手と必ず付き合う。
1週間という短い期間で身勝手甚だしい幕の閉じ方をする割に山田の人気が相変わらずなのは、付き合ってるその1週間は相手の望むスタンスで誠実に接するから。
『夢を見るには十分な時間でしょ』
大ちゃんがさっき嬉しそうに語っていたな。
「今のが今週の新しい彼女？」
「見る目ないな先輩。ハズレ。あの子は知念。もうフラれてるから今はただの幼馴染」
こんなイケメンを振る女なんているんだ。
「で、先輩ここで何してるんですか？授業中でしょ？」
「ピザ待ってんの。俺のクラス自習だから」
「俺も今から授業出てもなー」
山田は完全にサボる気なようで俺の隣から動かない。
上ではまだ告白したい女子がそわそわしてるんだろうな。
「今日はもう告られたの？」
「ん？まだですよ」
「ふーん。じゃあこれからか……
それさ、最初に告ってきた奴ならほんとに誰でもいいの？全然タイプじゃなくても？」
「タイプなんてそんなの見た目だけじゃわかんないでしょ」
「いや、だから見た目タイプはないわけ？」
「タイプ……うーん、どうかなー」
目を伏せ真剣に考える様子を眺めてると、その綺麗な目がこちらを向く。
吸い込まれてしまいそう。
「あ、先輩の顔は好きだよ。タイプで分けるとそういうことですよね」
この時ふと思いついた。この男がどう答えるのかという単純な好奇心だけ。
「じゃあさ……
俺と付き合ってよ、山田」
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ぽんた(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)好きと言っていただけて嬉しいです！亀更新ですが頑張っていきます！！！ (2021年9月11日 14時) (
レス) id: 26174ade27 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品めちゃ好きです!! いつも更新楽しみにしてます!! (2021年9月11日 14時) (レス) id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんた | 作成日時：2021年3月7日 9時
