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黄『�陲舛磴鵑�居ない……？どういうことや』
通信機から困惑した淳太くんの声が響く。俺も戸惑いながら通信機に手をかざして答えた。
橙「そのまんまや。引渡しの手伝いでちょっと目を離した隙に、どこにも居らんくなった」
赤「�陲舛磴鵝△�なり血出てたし危ないんとちゃう？」
橙「せやねん。やから完全に回復するまで休んどけって言ったんやけど……」
しげの言葉に頷いて、俺はどうして、という困惑と苛立ちの感情から、頭を乱暴に搔いた。
その時、望がハッと気づいたような顔をして、俺らを見回して口を開いた。
桃「この前から、少し様子おかしくなかった？」
俺はその言葉に、チクリと心臓を刺されたような感覚になった。
流星が望の言葉に首を傾げる。
青「この前って？」
桃「その、トーニーと会った辺りかな。たまに感情がおかしくなってた。それでも、本当に少しやったから、言わなかったんやけど……皆にちゃんと言えばよかった」
眉間に皺を寄せて後悔を滲ませる望の背中を、しげがぽんと叩いた。
赤「�陲舛磴鵑傍い�使ったんやろ？それは小瀧の優しさやから、小瀧が気にする必要は無い」
俺も直ぐにしげの言葉に頷いて言葉を続けた。
橙「俺も、本当は少し違和感みたいのは感じてたんや。責任があるとしたら、ずっと近くに居た俺にある。
……とにかく探そう。なんか、嫌な予感がする」
黄『分かった。�陲舛磴鵑糧�信機の位置情報、端末に送るわ。けど、微動だにしてないから、置いていったのか、気づかれて置いていかされたのか』
赤「どちらにしろ良くはないな」
しげが包帯の巻かれた腕をシャツの袖で隠しながらそう呟く。
黄『それほど時間は経ってないから、遠くへはいってないはず。……俺も"接触"してみるよ』
赤「分かった。俺らも手分けして探そう」
淳太くんの言葉に頷いて、しげが眉根を寄せながらそう言った。
俺らはすぐにそれぞれ別の方角へ走り出した。辺りは既に暗くなり始めており、目を凝らさないと離れた場所は見えない位だ。
橙「崇裕……」
俺は激しい後悔を覚えながら、山の斜面を駆け上がった。
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作者名：@雑草 | 作成日時：2023年3月8日 12時
