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＊
「あははっ！警察さんの力はそんなもんなの？」
錫雪はニコニコと笑いながら手で氷を勢いよく噴射させて宙をひらひらと舞う。
＿＿氷を操る、というのは分かったが、思ったよりも汎用性が高い。
攻撃は勿論、防御までかなり隙がない能力だ。
橙「くっそ……！」
バリンと大きな音を立てながら錫雪が生成した氷柱を叩き割る照史と、氷柱が刺さるのも気にせずに警棒片手に突っ込んでいく�陲舛磴鵝�
何か隙を作れれば……、俺はそう思いながら、覚悟を決めて錫雪の頭上にワープする。
思い切り警棒を振り下ろすと同時に錫雪が俺の方を見て、両手で警棒をグッと掴まれた。瞳が錫色に強く光る。
＿＿マズイ……!!
俺は急いで警棒から手を離し、少し離れたところにワープする。
錫雪の手から離れ、凍った警棒が重い音を立てて床に落ちた。
「厄介だなぁ、瞬間移動か……」
やれやれ、といった感じでそう呟く錫雪は、その間も�陲舛磴鵑旅況發鯢垢諒匹鬚擦蠑紊押⊇發里茲Δ忙箸辰橡匹い任い拭�
俺はもう一度瞬間移動で攻撃をしようと瞳を赤く光らせる。
左から回って背後を取ろう、と視線を動かしてルートを決める。
そして瞬間移動しようとした瞬間、ニヤリと錫雪が笑ったのが見えた。でももうワープを止めることは出来ない。
嫌な予感を覚えた次の瞬間、左腕がカッと熱くなり、鮮血が飛び散った。
赤「ッ!!」
次のワープを設定出来ずに、俺の身体はそのまま床へ向かって落ちていった。
＿＿こいつ、ワープ先に氷柱を……!!
橙「しげ!!」
＊
氷柱を叩き割りながら避けていた時、しげが空中で大きく体勢を崩したのが見えた。
錫雪が片手を向けているのを見るに、氷柱をしげの真下に生やそうとしているんだろう。そんなことされたら無事じゃ済まない。
橙「しげ!!」
俺はそう叫びながら、床に落ちていた折れた氷柱を錫雪に向かって思い切りぶん投げた。
「おっと……！」
錫雪は身体を左へ反らして氷柱を避け、後ろの方へ軽々しくステップを踏むように戻っていく。
橙「しげ、大丈夫か？」
赤「大丈夫。ちょっと切れただけ」
左腕を抑えるしげは険しい顔をしていた。
確かに出血はしているが致命傷では無さそうだ。一瞬の内に、少しだけワープ先をずらしたんだろう。
「勘が良いなぁ。殺すつもりだったのに」
崇裕が錫雪を見ながら飛び退いて俺らの傍に戻って来た。
紫「この前といい、一筋縄じゃいかない相手が多いな」
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作者名：@雑草 | 作成日時：2023年3月8日 12時
