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＊
しげと照史の小型カメラから送られる映像を見て、胸が痛くなる。
神ちゃんがしげと照史を攻撃しているのは、元を辿れば俺のせいやから。
青「なんか、さっきと比べて、神ちゃんの攻撃変わってない？」
流星のつぶやきに、俺は思わず「え？」と聞き返した。
青「あ、いや……。なんとなくやけどさっきよりも攻撃の精度が低くなったような気がする。望なら、もっと詳しくわかるんやろうけど……」
流星はしげと照史の映像だけを見てるし、それに音もある。流星が言ってるってことは、もしかしたら本当かもしれない。
俺は神ちゃんにテレパシーを送った。もしかしたら届くかもしれない。
そうすれば、しげと照史の助けになれる可能性が、ほんの少しだけ出てくる。
黄『神ちゃん、神ちゃん、聞こえるか』
何度もそう問いかけた。名前を呼んだ。
それでも、映像の中の神ちゃんは怪しげな笑みを浮かべたまま、しげと照史に攻撃するだけだった。虹色の結晶が次々と放たれていく。
足に怪我をしたらしい照史は、腕で防ぐのに精一杯だし、腕からかなりの出血をしてるしげも、そろそろ限界が近いだろう。
黄「……頼む」
無意識にそう呟いた、その時だった。頭の中に待ち望んでいた声が響く。
緑『淳太……』
黄『神ちゃ＿＿』
その時、頭の中でバツンと音を立ててテレパシーが途切れた。こんなことは初めてだ。
大きな音に驚いて、思わず肩を揺らしてしまった。
青「淳太、大丈夫？」
黄「うん、ごめん。神ちゃんにテレパシー送ってたんだけど、急に途切れた。こんなの初めてや」
俺はそう言いながら、再びモニターへ視線を移した。そこには、思わず目を逸らしたくなるような映像が映っていた。
＊
＿＿頭の上を虹色の結晶が掠める。
赤「神ちゃん!!」
俺はそう叫びながら手錠を取りだした。神ちゃんは俺の声に反応してかこっちに手を翳して結晶を飛ばしてきた。
ワープで何とか避けて、そのまま神ちゃんの方へ向かう。
橙「しげ！後ろ回れ！」
＿＿挟むつもりか。
赤「分かった！」
照史の言葉に、もう一度ワープして神ちゃんの後ろに位置取る。
橙「神ちゃんこっちや！来い!!」
照史はそう言うと、覚悟を決めたような顔で真正面から向かって行った。
＿＿違う、照史は囮になるつもりなんや。
赤「あかん！神ちゃん!!」
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作者名：@雑草 | 作成日時：2023年3月8日 13時
