7.クッキー JN ページ7
【side ソクジン】
その日の朝はユンギの朝準備をする音で起きた。
「あ、起こしちゃいましたか……」
『…ん〜…いいよ』
「…あ〜……ヒョン、今日の夕飯はホットクが食べたいです」
珍しくユンギが自分から食べたいものを言ってくるなんて、少し驚きながらも
『おぅ、ヒョンが美味しいホットクを作って、ユンギちんの帰りを、待っててあげるよ♡』
ベットから身を起こしてかろうじてユンギを視界に収め、とびきりの愛を伝える
「…なんですか?ユンギちんって…。やめてください。」
けど、ユンギは素直に愛されるのが苦手なタイプ。
毎度、冷静な口調でそう言い返えされるのは慣れっこだったりする。
でもヒョンだって少しさみしい時もあるよ〜
ガチャン
ユンギが仕事に行くために家を出たのを確認して、
もう一度布団に包まり直す
最近の銀行の激務に、体は思っていたより疲れていたらしく
なんとなくもう少し寝てても大丈夫な気がして
もう一度眠りについた。
・
2度目に起こされたのはチャイムの音。
時計を見ると8:35
『はーい』
特に目立った寝癖も付いていなかったのを鏡で確認してから、家の玄関扉をあける
そこに立っていたのは見慣れない顔の女の子
「あ、あの、隣に引っ越してきました。青木Aといいます。よろしくお願いします。」
色々突然すぎて、一瞬動きが止まってしまう
「……あ、これ!受け取ってください」
そう言って差し出された袋には見覚えがある
『…テヒョンの所の…』
「この街で一番美味しいって聞いていたTATA's coffeeっていうお店で買ってきました。」
『ありがとう!ここのクッキーってすごく美味しくて、バンタン街ではすごく人気なんだ』
「私も昨日ひとつ食べて、その美味しさにびっくりしました」
ふんわりと笑顔を見せた彼女。
ほっぺに少し出来るえくぼが、可愛いな
笑ったことで緊張がほぐれたのか、
拙い韓国語を話し始めた
「あの……私、日本で生まれて、とある事情から青街の親戚の家にしばらく暮らしていたんです。」
青街という言葉にかすかに反応する僕
「でも、これもまた色々あって…昨日の夜に、バンタン街に越してきました。
韓国語も下手で、あんまり知識もないので
なんて言うか、ご迷惑をおかけするかもしれません。
でも、どうか仲良くしてください。」
彼女のその一生懸命に話す姿がとても新鮮に感じられた
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ユンギ推し - できればユンギ落ちがいいです!わがままごめんなさい! (2019年11月5日 22時) (レス) id: e512c5d2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ポン(プロフ) - ハナさん» ハナさんありがとうございます!頑張って完結させるので応援よろしくお願いします!^ ^ (2018年11月14日 9時) (レス) id: 994e920d2e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - とても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2018年11月11日 23時) (レス) id: d43ec7aa19 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為なので。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんと読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年11月10日 23時) (レス) id: 860a58c456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポン | 作成日時:2018年11月9日 22時