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25.毛布 TH ページ26

【side テヒョン】



さっきまで話していたジョングクは、ベランダに出て目を離した一瞬で寝てしまった。


全くあいつは。。笑笑


それに気づいたジンヒョンが部屋から黄色い毛布を引っ張り出してきて、ソッとジョングクにかけてあげた。








Aが新しいマッコリに手を出そうとしてたところにサッと水を差し出す。


『Aー、水飲んで』






水を飲ませて、少しだけ酔いが覚めたAのところに、ジンヒョンが作ったホットクを持っていく。





美味しそうにつまむAの横にストンと座った。






「テヒョンは……モテそうだね」



『…なにそれ笑』


突然の話のフリに動揺した。





「わたしには分かるよ」




さっきまで見せてたふにゃふにゃした笑顔が
少し、ほんとに少しだけ、切なげな笑顔になった



なんでそんなにコロコロ表情変えるの…?





『モテないよ、、だってちゃんと彼女出来たことないし。笑』


「へぇ、!意外!」




案外単純に物事を飲み込む素直さ。笑




「なんでそんなに、続かないの?……なんて聞いたらデリカシーないかな?笑」


『別に〜。でも本当に好きになるってどういうことか分からないんだよね、、、。
ていうか、今日会ったばっかりなのに、メンバーに打ち解けるの早いね。笑』



なんとなく女の子と恋バナをするのがくすぐったくて、話をそらしてしまった。





Aの節目がちの目が、僕をおそるおそる見上げる。




…あ、ダメだったかな?





「……こんなの初めてなんだよ…。」




その見つめる瞳がウルウルと潤いを帯びていた。





吸い込まれるようにAを見つめる。




なんなんだろう


この感じ



どうしてそんなに悲しい目をするの





「……バンタン街は優しいね。」



大きな瞳にめいいっぱいの涙が溜まる。



……あ、溢れる…





そう思った時には体が先に動いていた




さっきジンヒョンがジョングキにかけた毛布を、






Aにフワリと被せる






その黄色い毛布に包まれたAと僕。




戸惑った表情を見せた君






…今だけ二人の世界を作ってあげる






『目をつぶって今のうちに下を向いて』




君の過去に何かがあるのはわかったから




今日はもう無理をしないでいいよ







素直に閉じたAの目から一筋の光が流れ出す。









勘違いだったらごめん




僕らはきっと




少しだけ似ている気がするんだ。




そんな気がした



春の夜だった

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , シュガ   
作品ジャンル:恋愛
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ユンギ推し - できればユンギ落ちがいいです!わがままごめんなさい! (2019年11月5日 22時) (レス) id: e512c5d2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ポン(プロフ) - ハナさん» ハナさんありがとうございます!頑張って完結させるので応援よろしくお願いします!^ ^ (2018年11月14日 9時) (レス) id: 994e920d2e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - とても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2018年11月11日 23時) (レス) id: d43ec7aa19 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為なので。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんと読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年11月10日 23時) (レス) id: 860a58c456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポン | 作成日時:2018年11月9日 22時

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