バンタン街のあの子《起》

21. 幸福感 JK ページ22

【side ジョングク】




久しぶりにみんなで飲み会ってだけでも



かなり嬉しいのに




今日はそこにAヌナが新しく入ってきてくれたのが




本当に本当に嬉しかった。





今日は、ほんとにいい日だと思う。




・



NJ「じゃあ、そろそろ始めようよ！
ジンヒョン！キリのいいところで一旦いいですか？？」





ナムジュニヒョンの掛け声で


ホソギヒョンがみんなのコップにマッコリを注いでいく。





ずっと部屋の隅のソファで横になって寝ていたシュガヒョンも体を起こした。



さっき来たばかりのAヌナと目があったシュガヒョンは軽く会釈を交わして正反対の席に着いた。



ジミニヒョンはさっきからずっとAヌナの隣をキープして何か話している。




僕はGoProカメラを構えて



この幸福感を一枚ずつ残していく。





・





JN「これ冷蔵庫に入れてあったケーキ、テヒョナ？」



台所から声が聞こえる



TH「そうです！ヒョン見つけちゃいましたね！笑
どうしますか？先に出しておきますか？？」




JN「そうしよ！」






キッチンからケーキをテヒョナがゆっくりゆっくり持ってきた




その後ろからジンヒョンが心配そうに見守ってる




A「わぁ！ケーキあるんですか？？」





Aヌナは、ずっとジミニヒョンとナムジュニヒョンに挟まれていて


ケーキを見た瞬間、楽しそうに目をキラキラさせていた。






YG「やぁ、そこゲーム機のコード気をつけろよ」




シュガヒョンが珍しく口を開いたと思った






その声とほぼ同時に






テヒョナヒョンのケーキが宙に舞った







全員「わぁぁぁぁあ」





カシャッ





シャッターの切る音が部屋に響く






一瞬の沈黙のあと






HS「テ〜ヒョ〜ナ〜……」




クリームまみれになったホソギヒョンが


大声を発する







JN「アッヒャヒャッヒャッ」



ジンヒョンの笑い声を皮切りに大爆笑が部屋に響き渡る




HS「やぁーーーまじかーー！
やられたやり返しだーーー！！」



ホソギヒョンのクリームの手がテヒョナヒョンの
ほっぺに伸びる





口を四角くして笑うテヒョナヒョン

「やぁ〜、ヒョンすみません！笑笑笑
やめてくださいって〜笑笑」




ドタバタと逃げる足音が部屋に響く




NJ「まだ乾杯もしてないんだけど……」



JM「A汚れてない？？大丈夫？？」




シュガヒョンは、


ティッシュ箱を引き寄せ、
クリームのかかってしまった机を綺麗にし始めた。

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