間宮さんは女の子でした。【宮侑】 (ページ7)

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それからというもの、
喋る時は何かとお互いがお互いの名前をつけて喋っていた。

『今日のご飯めっちゃおいしなかった？な、侑』

侑「俺も美味しいと思っててん！とくにこれうまなかった？な、A」

治「なんなん。あんたらカップルか何か。」

『なんで、侑とカップルやねん。』

侑「ほんまそれな。なんで男のAとカップルやねん。気色悪いわ。」

『それは、こっちのセリフです侑くん。』

侑「敬語キモいて」

治「まぁー、最初の仲悪いんと比べたら全然ましやけど
珍しいなツムが呼び捨てなん。」

侑「いや、なんか最初にどんだけ名前呼べるか競ってたから、くんとかつけたら負けるやん？」

治「なんの競い合いやねん。」

何回名前を呼んだかも呼ばれたかも覚えていないにもかかわらず、
2人の中では、勝負が密かに続いていた。

それからたった、1ヶ月という短い期間にも関わらず、
バレーはもちろん、私生活でも相性の良いパートナーと知られていた。

そんな中他校との練習試合が決まった。