間宮さんは女の子でした。【宮侑】 (ページ34)

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自然に

ぎゅっと手に力が入った。

『ごめん。うち侑の事ずっと兄弟っていうか友達としてしかみてへんくって、、。その、男としてみてないっていうか、ごめん。』

自分で振っておきながら、こころにズキリと痛みが走る。

侑「っ、、。じゃー、今から男としてみてや。」

目を逸らしたい気持ちの方が大きいはずなのに、
真剣な眼差しでみつめられる瞳を逸らすことはできなかった。

侑「好きや。A」

そんな面と向かっていわんといて。

『ありがと。でも、、、』

侑「めっちゃ好きなんや。」

言葉を言い終わる前に追い討ちをかけるようまた、
"心"に響く言葉を言われる。

侑「俺は本気やから。絶対振り向かせたるから。覚悟しといてや。」

傷つけたくない気持ちとちゃんと伝えないといけない事実。そんな言葉に詰まる。

『、、、、彼氏おるしそんなんいわれたら困る。』

侑「しっとるよ。彼氏いるんも。やから、俺が勝手にAのことが好きなだけや。でもいつか、絶対俺がいいって言わしたる。」

侑の強い意志に、
うちはどおすることもできひんかった。

今は胸を締め付けるこの想いに気づくことができなかった。