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朝いつもより早く起きて、
試合を見に行く準備を始めた。
洗面所の前で笑顔を作る。
久しぶりの休みやな。
会うの久しぶりやな。
半年ぶりぐらいかな。
楽しみや。
貴重な休み堪能しな。
そんなことを考えながら準備を進める。
『これやったらいいよね、。』
引き出しの奥から、リップクリームを出す。
寮でできる。唯一のオシャレ。
ふと頭によぎった。
高校生になって、一度もそういったオシャレを
したことがない。
年頃の女の子たちは楽しんでいるころだろう。
後悔なんて一度もないけど、
いや、ふといいなって思ってしまってることが
後悔してるんかな。
鏡を見てそっと唇にリップクリームをつけた。
侑「なんや、Aどっか行くんか?」
真後ろから声をかけられた。
『ななな、なんやねんびっくりすんな。急にこえかけんといてや。』
無意識にリップクリームを隠す。
侑「なんかいつもより別嬪さんやんか。」
な////
『男に向かって別嬪さんとかいわんでええねん!』
侑「事実いったまでやないか。んで、こんな早くにどこいくん?」
うぅぅ
『ちょっと試合みに、、。』
侑「試合?なんの試合や!どことの試合や!俺も一緒についていく!」
『いいいいいいいいい!こんでいい!1人で行きたいねん!』
侑「ええやんか!ほんまやったら今日俺と遊ぶ日やで!」
『え?そんな約束してたって?』
まさか、ダブルブッキングしてしもたか。
侑「昨日俺が決めてん!」
『、、、、、、、いや、大丈夫。。』
侑「あかん!待ってて!俺もいくねん行きたいねん!」
なんやねん。
侑の様子がおかしいと思って悩んでたんが、
ばかやん。
『今日は、1人で行くんや!』
侑「俺もついてく!ほままってて!」
『彼氏に会うねん!やからついてこんといて!』
は!!!
思わずムキになっていってしもた。
侑「彼氏?」
『いや、そのー違うくて、てかもーでなあかんし!じゃ!』
Aは、慌てて出て行った。
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た - な (4月29日 11時) (レス) id: e955b141f5 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - ベーコンレタス! (2月29日 13時) (レス) @page19 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポンタ | 作成日時:2024年2月20日 15時