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目を覚ますと、いつもの見慣れた天井が目に入った。
いつの間にか部屋のベットで寝ていた。
うち、そっか倒れたんか。
...「A」
呼ばれた方へ顔も向けると、理事長がいた。
理事長「A大丈夫か?また無茶したんか。ただでさえ身体に負荷がかかりやすいんやから、気をつけなあかんで」
『うん。心配かけてごめんね。おじいちゃん。』
稲荷崎の理事長は、Aの祖父であった。
Aのあり得ないお願いを聞いて、
男子校へ入ることができたのも理事長のおかげだ。
そして、保健室の先生は私の叔母にあたる。
保健の先生が身内というのはとてもありがたい。
こんな身体他の誰かに見せるわけにはいかない。
女だということがバレてしまう。
理事長「倒れた原因は、疲労や。いつものな。
それと、熱も一緒に出とるわ。忙しくても定期的にちゃんとマッサージしいや。そういう体質なんやから、自分がしっかりせな。Aは、女の子なんやからな。
こうやって、みんなの目誤魔化すことはできても、
Aの体は、誤魔化すことできひんねんから。」
『うん。ありがとう。本当に。気をつける。』
理事長「はよ、治してまた部活がんばりや。」
ほんまおじいちゃん好きやわ。
ちゃんと叱ってくれて、ちゃんと背中押してくれる。
うちもいつか、こんな人になりたい。
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た - な (4月29日 11時) (レス) id: e955b141f5 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - ベーコンレタス! (2月29日 13時) (レス) @page19 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポンタ | 作成日時:2024年2月20日 15時