間宮さんは女の子でした。【宮侑】 (ページ1)

今日:19 hit、昨日:16 hit、合計:15,312 hit

1 ページ1

.

あいつとの出会いは最悪だった。

それは、
うちが中3の時にクラスメイトから誘われ
たまたま助っ人として参加した男女混合バレーでの出来事だ。

『うち、バレー初心者やけど大丈夫なん？』

友「大丈夫大丈夫！A運動神経めっちゃええし、
逆に助かるわ！」

『まぁー、運動神経はええけどルールが微妙やな。
体育でやった感じやとおもっとくわ。』

..........

試合が始まり、
相手からのサーブ

相手の人はジャンプサーブを打ってきた。

うちの方にきたので、何気なくレシーブで拾う。
味方がアタックを打つが、ブロックくされ
２回目のサーブも私のところへきた。

２回目も一発であげる。
１回目も思ってたけど、なんぼ強いサーブやねん。

そんなことを思っていると、

...「はぁーーーー！！！なんなんあいつ。
俺のサーブ簡単にあげよんねんけど！！！」

...「それは、お前のサーブがしょぼいっちゅーことちゃいますかー。」

初対面で失礼なこと言うなや、腹立つな。

その後試合は続き、

友「Aラスト！」

友達は、後衛のうちにトスをあげた。
それに合わせて、場所お構いなしに
アタックを決めた。

ヨシ！！

ﾋﾟﾋﾟｰ
喜ぶのも束の間、反則で相手チームへと
得点がはいった。

『え、あ、あーー。この線より前で打ったらあかんのかー。』

...「そんなこともしらんのー。そんなやつになんで拾われなあかんねん。」

いちいち突っかかってきよる。

うちは、少しずつイライラが溜まっていった。

友「A。あの2人双子でめっちゃバレー上手いって言われてる、宮侑と宮治や」

有名かなんか知らんけど人のこと馬鹿にすんなよ。

うちも見よう見まねでジャンプサーブをし、
宮侑を狙うも、丁寧にレシーブされる。

あかん。負けず嫌いのうちには、このままでは
気すまへん。

そのまま試合は進み、ラストセット21対25で負けてしまった。

侑「まぁー、ルール知らんやつに負けるわけあらへんしな。」

この時うちの中で何かが弾けた。

『おい。そこの宮侑お前覚えとけよ。絶対このうちがお前倒したるわ。』

Aは、言い捨てるようにその場を去った。

友「Aごめんね。嫌な思いさせちゃって、でも出てくれてありがとう！」

『うち決めた。高校でバレー部入ってあいつ倒したる。』

この選択が人生最大の恋をすることになると、
今の私には知る余地もなかった。