39話 ページ40
星降る夜、とはこのような事を指すのだろう。
一つの箒に乗って暗い夜闇の中を飛ぶ。
上も下も同じ色をしたこの空間は、前後感覚さえ無くし。
圧倒的な星々の中に、飲み込まれるようだった。
Aの清水の瞳には今、そんな色が映り込んでいた。
｢どうです？上空からだとまた違って見えるでしょう。｣
真後ろから声がする。
左右からAの身体に回る腕は、落ちる不安を与えぬようしっかりと支えてくれている。
｢全然違う。｣
剥き出しのまま感じる風は、そのまま自由を表したようだ。
｢飛ぶって、こんなにも素敵な事なのね。｣
それは、この世界に住む人々が当たり前に日々使っている技術だ。
なのに、私は。
神様なはずなのに、私は。
｢この世界の、素敵なことのほんの少しも、知らない気がする。｣
誰に言うでもなく、ぽつりとそんな言葉が出た。
少しだけ脱力したように背後の温もりにもたれ掛かる。
あ……れ？
自分がもたれかかってもぴくりともしない後ろの感覚は、昼間感じたものとは少し違った。
不意に、後ろを見る。
そこには、優しく笑むカルドがいた。
な、んか、違う？
Aは徐にカルドの胸へ手を伸ばした。
｢A？｣
不意に自分の鎖骨辺りに触れたAに、少しだけ、胸がはねた。
自分のこの、浅ましい想いがばれてしまったのかと。
伏せたまつ毛が月明かりを捉えてちらりちらりと光る。
その中に収まる左右違う水面は一層美しいことを、カルドは知っていた。
何かを考えている様子のAが、また確かめるように手を動かす。
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
