36話 ページ37
｢この先、魔法界はどうなると思う？｣
ウニコールと話し始めるとつい長くなる。
これは毎度のことであった。
100年以上生きたウォールバーグでさえ、世の事について全て知っている訳では無い。
聞けば聞くほど、ウニコールの口からは自分の知らない事が出てくる。
｢数十年後の話か？｣
普段は尊敬の対象になり、間違いなど到底許されるはずもない自分が、
｢いや、数百、或いは数千年後の話じゃ。｣
心置きなく間違えられる問答相手。
それがウニコールであった。
あっはっはっはっ！
部屋中に、ウニコールの笑い声が響いた。
｢知っておろう。魔法界という主らが命名したこの地も、今の形になったのはここ200年程度の話じゃ。｣
｢あやつは改革する者なのじゃろう？｣
いやはや面白い。砂の坊やが頑張っておるからその体制が続けばいざ知らず。
じゃが、受け入れるだけじゃない者が現れた。
本年は、どうも簡単にはいかなそうじゃ。
｢人は忘れる生き物だ。｣
｢それは魔法も、同じだろうよ。｣
ウニコール部屋に、再び静寂が訪れた。
ゆっくりと元の場所へ行き、再び四肢を折る。
花が咲き、そして枯れていく。
ウニコールはちらりと横目でそれを見た。
久しぶりに、肉体が無いことを悔やんだ。
自分ならば、いくらでも神をやってやれる。
それこそあんな小娘一人、神の座から降ろすなど容易い事だ。
ほんに、
身体が無いことが、口惜しい。
ウニコールは、今はもう失ってしまった瞼をそっと下げ
再び、眠りについた。
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
