31話 ページ32
ガチャリ
一つの部屋の扉が開く。
扉の中は室内にも関わらず植物に溢れていた。
その植物はみるみるうちに茎を伸ばし、花を咲かせる。
そして次の瞬間には、散っていった。
ふわり、ふさりと、それらは生まれては死んでゆく。
その中心には、四肢を折り畳んだものが座っていた。
中の住人はAが入ってきた事を悟ると、自らの折り畳んでいた四肢に力を入れ、立ち上がる。
｢Aか。｣
｢ウニコール、急にごめんなさい。｣
｢なに、構わんよ。｣
｢わしも丁度、退屈していたところじゃ。｣
Aはその言葉にほっとした。
Aがウニコールに会ったのは随分昔。
それこそ、Aが幼かった時の出来事だ。
何時もの通りイーストン魔法学校の回廊を一人で歩いていると、不思議な部屋の前に来た。
その扉はどうぞとでも言うように、一人手に空いたのだ。
初めましてのその瞬間は、よく覚えてる。
───｢ほう、珍しいお客さんじゃの。｣
───｢あなたのおなまえは？｣
───｢名か？人の言葉では発音できん。そうさなあ、｣
｢ウニコールと、呼んでくれ。｣
かたり
かたり
その存在が動く度に、固いものが当たる音がする。
その者の姿は、骨だ。
彼は、この学校で組み分けの儀を行っている。
｢あのね、ちょっと聞きたいことがあるの。｣
Aが知る限り、目の前のユニコーンはとても聡明で物事を知っていた。
それは、大変な長寿の元に培われたものだ。
Aにとっては、彼こそがエルフであった。
｢言ってみなさい。｣
ウニコールは穏やかに言った。
｢うん、あのね。｣
｢あの…。｣
どう言おうか迷っている様子のAを、ウニコールはゆったりと待った。
何とか言葉を絞り出そうとしているのが、わかるからだ。
だが、
｢触れればよい。｣
｢え？｣
｢お前さんの考えている事くらい、わしが言語化してやろう。｣
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
