30話 ページ31
｢…っは、マッシュ！まっ、て…!!｣
息を止めるのも、最早人体でこなせる事に関しては人の領域を軽く凌駕したマッシュには起こらなかったが、Aは息を整えるのに精一杯だった。
｢大丈夫？A。｣
マッシュもまた、紅潮した顔でAを引き寄せる。
脳内を揺るがすようなあの感覚は、まだマッシュの中をくすぶらせていた。
｢だ、いじょうぶ。｣
｢ね、マッシュ。｣
Aは、初めての甘美な触れ合いに蕩けながらも、自分に対して初めてを教えてくれる相手に問うた。
｢何？｣
｢貴方は、好きのその先を知っているの…？｣
好きの、その先。
それはキスの事だろうか。
それであれば、知っている。
｢勉強中ではあるけど。｣
｢多分、Aよりは。｣
｢そう。｣
Aは知りたかった。
ウォールバーグは言った。
好きとは複数あるのだと。
Aは知らなかった、キスというその行為を。
このどうしようもない胸のときめきを、Aは知らなかった。
｢それじゃあ、教えて欲しいの。｣
｢私に。｣
それは、神から与えられる誘惑の響き。
｢ね、マッシュ。｣
｢私に、好きのその先を、教えてくれない？｣
｢あ、マッシュ君！｣
｢何処行ってたの？トム先輩が呼んでたよ。｣
｢もう講義までも時間が無いし…、マッシュ君お昼はって…。｣
フィンは俯きながらふらふらと何処からか帰ってきたマッシュを見ると、言葉を思わず噤んだ。
ろくでもない。
絶対にろくでもない!!
これ絶対に！また僕が大変なやつ!!!!!!!!!!
とは思いつつも、元来の面倒見の良さからか、フィンは開けたくもない口を開いた。
｢マッシュ君…………何………？｣
あー、どうかそれじゃありませんように。
もうやだよ僕。
何が悲しくて、友達の、
｢フィン君。｣
｢抱くって、何。｣
｢知りたい。｣
｢教えて。｣
ほーーーーーーーらーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フィンは後に、自分が過去通ってきた書物を、マッシュに渡す事になる。
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
