1話 ページ1
この魔法が溢れる世界にも、書物はある。
魔導書、歴史書、小説、詩。
それらはこの世界でも、勉学や政治、また今は無き過去やこれから来る未来と繋がるための、大切なツールであった。
ゴーレム、妖精、グリフォン、凡そ魔法界と呼ばれるものには必ずついてまわるそれらの存在も、また確かにあった。
それは、書物の中だ。
エルフ、という存在を知っているだろうか。
高貴で気高く、賢い。それらは、人とは比べ物にならないほどの長寿によって培われる。
そこから来る立ち振る舞いは華やかながらに厳格さをも持ち合わせる。
そして何より、美しかった。
物語の中で彼等に会った人はこう言ったという、｢彼等は神の遣いだ。｣と。
そんな存在を綴った書物は、人々の中に多く浸透していた。
だからこそ、人々の中には存在さえしないエルフという種族の神格化。
その存在に酷似したものへの、ある種の投影が起こったのである。
それは人神という現象だ。
その少女は、美しかった。
白髪に緑と青のオッドアイ、すっと通った鼻先に控えめな唇。
これだけでも神秘的な見た目だというのがわかるが、突出すべきは彼女を彩るその色だ。
最も範囲の広い白は、白髪と言ったが加齢で現れるものとは全く違う。
持って生まれたその色は艶やかで、空から降り注ぐ光を余すこと無く受け入れ柔く反射した。
左右に広がる緑と青は、どちらも清らかな水であった。
深い森林の中に静かに佇むエメラルドグリーンの湖、そして、その水が長い時間をかけ流れ出た先は深い青を湛える海だ。
その瞳は、中央の虹彩に近づくごとに色が深くなる不思議な色をしていた。
そんな清らかさを閉じ込めた瞼の上には、新雪のまつ毛が覆い被さる。
無垢な白から覗く圧倒的な色合いは、全ての人を魅了した。
それこそ、100人がその乙女を見たら噂に尾ひれ背びれが着いて1000人に想いを寄せられる。
Aとは、そんな乙女であった。
乙女の名は、A・バイガン。
時は、そんな乙女がこの魔法界で最高峰とも言えるイーストン魔法学園高等部の二年生になってから始まる。
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
