287話 ページ46
『うわ誰!?』
『どこいたの！ぜんぜんきづかなかったー！』
ぷしゅう
目の前の人物の顔を隠していた面が外れ、そのかんばせが目に入る。
それは、一瞬女と見まごうような風体の、美しい、男がいた。
その男は、ゲンに近づき服の下になにか隠し持っていないかと触って確かめる。
『怖い怖い！やめて銃とか…!!』
『ボディチェック？こっち何にも持ってないから！武器!!』
『…ああ、武器は無いな。ただ、』
『あちこちなんか仕込んでんじゃん。』
『何者よ。』
その男は煙草らしきものを口にし、つける。
煙草。こんな世界でそんな娯楽を楽しむ余裕があるのだ。
また同時に、ゲンに対してそんな事が出来る余裕を、相手は持っている。
その、証拠でもあった。
ゲンは一瞬相手を伺うように見ると、すぐにそのなりを潜めて、笑顔を作る。
んぱっ！
いかにも無害な雰囲気の中、それを助長させるように花を出した。
『…マジシャン？』
『そんなとこ〜。』
『まあ身体みりゃわかんよ。』
『指ばっかりカッチリしてんの。』
『あんた少なくとも戦闘員じゃない。』
『お仲間の、達人サムライ連中と違ってさ。』
…!!
ああ、そう…。
あの時の狙撃って、君ね…。
戦闘機乗ってたのもそうでしょ〜？
本っ当に、腹立つねえ…。
『まあ、とりあえず。聞きたいこと山程あんだ。』
『あんたもだろ？会いなよ。うちの、リーダー先生に。』
そう言うと、男は踵を返し、歩いていった。
ゲンも無言でそれについて行く。
山は険しく、舗装された道などではない獣道を、ずんずん進んでいく。
こちらのことなどお構い無しなその様子に、もう立つ腹も無くなった。
相当な距離を歩くと思われたが、ゲンが疲弊し切る前にそれは目の前に現れた。
さあああああ
風が通り、葉が擦れる音が聞こえる。
そこには、美しい緑のコーン畑が平地一帯に広がり、豊富な水の溢れる湖が、優しく波打っている。
その人が為した美しい均一的な光景の中に、何やら城のようなものが立っている。
形は城なのだが、その作りは石造りなどではなく、鉄板のような金属で造られていた。
その歴史と科学の融合のような姿は、一見ちぐはぐに見えたが、この石の世界では確かな存在感を放っていた。
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Jane Doe(プロフ) - メウ(゜ロ゜)さん» メウさん！コメント、ありがとうございます!!えー！ドキドキしてくださってありがとうございます！彼らの魅力は青天井だと思うので、私なりに沢山出していけたらと思います！後は、原作と、アニメと、他の作者様達の作品で補完補完をお願いします笑 (2023年4月9日 9時) (
レス) id: 980e4647fc (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 更新ありがとうございます!!だんだん夢主ちゃんへのアピールが分かりやすくなってきて、読んでいてドキドキしました！頑張ってください！ (2023年4月9日 7時) (レス) id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - まるさん» まるさん！コメント嬉しいです！大人組、いいですよね！了解です！直直挟んでいきますね！ (2023年4月5日 6時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 262話天才です...こういうやりとり待ってます...！更新頑張ってください！ (2023年4月5日 0時) (レス) @page21 id: abe392a41c (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - メウさん！本当にコメントありがとうございます！もう本当に、励まされてばかりで…!!これからもよろしくお願いします！ (2023年4月2日 2時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年4月1日 10時
