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239話 ページ47

A達が船へ戻ると、何やら見慣れぬ顔が増えている。
髪は黒く、長い。
それを一つに括り、纏めあげている。
その眉尻はきりっと上がっており、青年の実直さが伺える。

「あっれえ?何か見ない人がいるね。」

「そうですね。この土地の方でしょうか…?」

その者は何やら銀狼と話をしている。
遠目にしか見えないが、銀狼はふんぞり返っているようだった。
気にはなったが、Aはまず、ヤギ達を部屋に戻そうと動いた。

「ゲンさん、もし良ければ行ってきてください。」
「私はこの子達を連れていきますね。」

「え?でも大丈夫?ここまで来たから最後まで手伝うよ?」

「はい、ここまで来てくれたので、後はこの子達は自分の部屋に帰れます。」
「私は、見届けるだけなので大丈夫です。」

そう言い、ふわりと笑うと、Aはヤギ達を連れて、船室へ歩いていった。

久しぶりにAちゃんと過ごせた…。
また、二人になれる機会、俺が作るよ。

ゲンはAを見送ると、新人さんはどんな人だろうと、銀狼達の所へ歩いていった。


Aはヤギ達を戻すと、再び甲板へ来ていた。

「あ!Aちゃーん!」

ゲンが手を振り、呼んでいる。

「ゲンさん!」

Aがゲンの近くに行くと、そこには銀狼と黒髪をたなびかせた青年がいた。

「はい、で、松風ちゃん。この子がAちゃんね。」

「はい、以後お見知り置きをお願い致します。」

青年は真っ直ぐな言葉で言った。

「で、Aちゃん、こっちは松風ちゃん。」
「なあんか、よくわかんないけど、コハクちゃん達よりは前の時代の人みたい。」
「松風ちゃんが仕えていた人が、銀狼ちゃんにそっくりなんだって。」
「だから、銀狼ちゃんの側にいるみたいよ。」

これからもついてくるみたいー!とゲンは言った。

銀狼君が、頭首!

A は銀狼の方をちらっと見ると、でへでへと、ふんぞり返りその顔は緩みきっていた。

ああ…なるほど、確かにこんなしっかりしてそうな人が下に着いたら、ふんぞり返りたくもなるよね。

Aは苦笑いをすると、再び松風に向き合った。

「松風さん、初めまして。Aです。」
「これから、よろしくお願いしますね!」

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Jane Doe(プロフ) - メウさん!そう!作画めっちゃ良いですよね!3期が楽しみすぎる!こちらこそ!お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん!読んでいただけているのが嬉しいです!分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…!ぜひ最後までお付き合い下さい! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん!コメントありがとうございます!神とは!嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Jane Doe | 作成日時:2023年3月24日 0時

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