221話 ページ29
千空や、Aを連れた全員が船内へ退避していく。
モズにどんどんと追い詰められ、これまでかと思われたところ、1つの部屋に辿り着いた。
｢無いの？千空ちゃん。｣
｢科学のなんか、切り札。｣
｢あー、ねえよもう。そんなもんは…。｣
｢バイヤー！もう逃げるとこないけど!?｣
千空は一度目を閉じ、覚悟したように、開いた。
｢追い込んで頂いたんだよ。｣
｢はるばるこの部屋にな…。｣
ぱしゃっ
液体が、広がる。
｢!!この倉庫って…!!｣
｢くくく、こんだけは使いたくなかったカード、最後の、ジョーカーだ…!!｣
こおおおおおお
復活の光が溢れる。
｢……。分かっている、他に手などない。託すぞ、この、金の槍を。｣
金狼が、槍を差し出した。
がっ
氷月が、立ち上がる。
｢あはははは、ジーマーで、とうとう、解放しちゃった。氷月ちゃん…!!!!｣
｢銃も無い今、この後どうやってこいつを止めようってんだい。｣
｢嫌ってほど知ってんだろう！氷月の異常な強さ!!｣
｢くくく、んな先の心配よかまずは、そもそも氷月大先生に味方についていただけっかどうかだ。｣
｢最強男モズに太刀打ちする手段が、この禁断のジョーカー以外にねえんだよ…!!｣
イバラは理解した。
氷月と、龍水を見て、石化解除が可能ということを。
とすると、頭首の石像が気になる。
イバラは走り出した。
そんなイバラをマグマが追おうとするが、モズの一撃で吹き飛ばされる。
その一撃で、解った。
…一振で分かる。
一人、明らかに次元の違う強さ。
｢名はモズ君。彼ですね、私を起こした理由は。｣
｢あー、分かんだろうが、てめーなら。｣
｢私は君達の敵ですよ？｣
｢だろうな本来。｣
｢つまりここで、千空君達と組んで科学王国を制するもよし、モズ君達と組んで、科学王国を殺すもよし。｣
｢決定権は、完全に私の手中にあるということです。｣
……ただ。
氷月の目が薄らと開かれた。
その視線の先には、龍水に抱えられてなお、項垂れて力のない、血だらけの、Aの姿があった。
｢…彼女を、こんな風にしたのは、誰ですか…？｣
───痛いのは、嫌いです。
｢…宰相の、イバラだ。｣
｢そうですか。モズ君は、そちら側ですね。｣
｢理由なんて｣
｢それだけで、十分です。｣
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Jane Doe(プロフ) - メウさん！そう！作画めっちゃ良いですよね！3期が楽しみすぎる！こちらこそ！お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (
レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん！読んでいただけているのが嬉しいです！分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…！ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん！コメントありがとうございます！神とは！嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月24日 0時
