217話 ページ25
その頃、件のマグマとゲンは森の中を駆け抜けていた。
｢むはははははは！｣
｢どどどどこ行くの銃持って、マグマちゃん!!!!｣
｢あーもう、みんな行っちゃってるし!!!!｣
｢忘れたんじゃねえだろうな！俺の目的をよ!!｣
｢一番手柄取って、王国の長はこのマグマ様がいただく!!!!｣
走って走って、マグマとゲンは頭首の館が臨める所まで来ていた。
ざざあああん
ざざあああん
ゲンは、穏やかな波の中に、僅かな違和感を覚えた。
マグマを必死に止めるゲンの目に、ゆったりと動き出すペルセウス号がうつっていた。
少し前。
｢さあ、Aちゃん。久しぶりだよね！この帆船。｣
｢今日はねえ、遂にこれを動かさなきゃいけない日なの！絶対。｣
｢大体は出来たんだけどね。これ、ここだけ紐、取れなくて。｣
｢帆が全部開かないのよ〜。｣
ペルセウス号に乗せられたAの目の前には、一箇所だけ帆が降りていない不格好なマストがあった。
取れないという紐の先を見ると、あった。
…これ、あの時羽京さんが結んでたところだ…！
前に教えてもらった…、もやい結びって言うんだっけ？
自衛隊の人が一番使う結び方って言ってたけど、確かにソウマくん達と違う。
私もいたから、咄嗟に違う結び方になっちゃったのかな…？
これ、外すのコツがいるんだよね…。
殆ど帆は開いちゃってるけど、全部開かなければ、より風は捉えにくい…。
｢あら、大変ね。｣
｢でも、ごめんなさい。｣
｢絶対、言ってなんて、やるもんですか。｣
悪あがきくらい、させてね。
｢そう、そうだよね。｣
｢まあ、でもいいの！今日はね。｣
｢ゆっくりでも、動くから。｣
出して。とイバラは部下たちに指示を出す。
ゆっくりゆっくりと船は動き出した。
｢今日はね、取っておきのもの、持ってきたの！いつまでもこのまま強情なのはは駄目だしね。｣
｢まずは、その茶色くなった翼。赤くしてあげるよ。｣
傷が、全て開いた。
3対の翼からはつーっと血が流れ、Aの背中を汚す。
最も、以前流れた血も拭かれることなくこびりついたままなので、腰周りに残った布は赤黒く染まっていた。
上半身は唯一胸当てのような布があるだけだ。
破れかけたそれは辛うじてAの肌が晒されるのを防いでいた。
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Jane Doe(プロフ) - メウさん！そう！作画めっちゃ良いですよね！3期が楽しみすぎる！こちらこそ！お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (
レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん！読んでいただけているのが嬉しいです！分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…！ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん！コメントありがとうございます！神とは！嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月24日 0時
