215話 ページ23
翌朝、日が登りきらない頃、科学王国とキリサメ率いる、現地の戦闘民が集まった。
決戦の地は、海哭の崖。
その名の通りごうごうと唸る海の音が激しい、開けた場所だ。
「敵がみんな来ちゃうんだよ?」
「こっちはこんな少なくちゃ、やられちゃうんだよ…!?」
「あー、ガチでバトりゃ100億%ボロ負けだわな。」
「確認しとくぞ、俺らが勝つための絶対条件は、敵に石化装置を投げさせる。」
「投げてくれなきゃ、空中戦も何もないからね。」
羽京が答える。
石化武器を奪い、装置と銃で場を制圧する。
そうすれば、科学王国の勝利だ…!!
この戦いは、三つ巴だ。
科学王国の殲滅を図る、石化王国。
石化装置を奪う、科学王国。
装置と科学王国民を殲滅したい、モズ。
一つでも判断を誤れば、即終了。
そんな戦いが、始まろうとしていた。
「始まんぞ、三つ巴の最終決戦がよ……!!!!」
千空は、覚悟を決めるように覆面で顔を隠した。
科学王国民と石化王国民、お互いの姿を確認した瞬間、オオアラシが間を開けず突っ込んできた。
「ミラクルパワー!!!!」
「リベーンジ!!」
「やべー!!ソッコー特攻かけてきやがった!?」
科学王国民は武力では適わねぇ…!!
「任せろ。」
「俺が護る…!!」
ごしゃああああ
オオアラシが、投げ飛ばされた。
金狼の鋭い一撃から、立て続けに羽京の弓、千空達の鏡を使った妖術が繰り出される。
敵の混乱する時間は、長くない。
正しく理解される前に物事を起こす事で、何としてでも石化武器を投げさせる。
それだけを目的に、科学王国民も、モズも、動いていた。
「キリサメちゃん。」
モズがキリサメに言う。
「オオアラシ達が言ってた通り、相当強いよ。この侵入者フード集団。」
「投げた方がいいね、例のやつ。」
キリサメが、懐の石化装置に手をかける。
「みんな!目を閉じて!!」
「ここまで頭首様のお力が来る!!」
キリサメの声が、木霊した。
石化装置が投げられる。
「投げさしたぞ石化装置!!!!」
「翔べ!!ドローン!!!!!!」
千空の声が響いた。
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Jane Doe(プロフ) - メウさん!そう!作画めっちゃ良いですよね!3期が楽しみすぎる!こちらこそ!お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん!読んでいただけているのが嬉しいです!分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…!ぜひ最後までお付き合い下さい! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん!コメントありがとうございます!神とは!嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Jane Doe | 作成日時:2023年3月24日 0時