検索窓
今日:40 hit、昨日:45 hit、合計:124,407 hit

215話 ページ23

翌朝、日が登りきらない頃、科学王国とキリサメ率いる、現地の戦闘民が集まった。
決戦の地は、海哭の崖。
その名の通りごうごうと唸る海の音が激しい、開けた場所だ。

「敵がみんな来ちゃうんだよ?」
「こっちはこんな少なくちゃ、やられちゃうんだよ…!?」

「あー、ガチでバトりゃ100億%ボロ負けだわな。」
「確認しとくぞ、俺らが勝つための絶対条件は、敵に石化装置を投げさせる。」

「投げてくれなきゃ、空中戦も何もないからね。」

羽京が答える。

石化武器を奪い、装置と銃で場を制圧する。
そうすれば、科学王国の勝利だ…!!

この戦いは、三つ巴だ。
科学王国の殲滅を図る、石化王国。
石化装置を奪う、科学王国。
装置と科学王国民を殲滅したい、モズ。

一つでも判断を誤れば、即終了。
そんな戦いが、始まろうとしていた。

「始まんぞ、三つ巴の最終決戦がよ……!!!!」

千空は、覚悟を決めるように覆面で顔を隠した。


科学王国民と石化王国民、お互いの姿を確認した瞬間、オオアラシが間を開けず突っ込んできた。

「ミラクルパワー!!!!」
「リベーンジ!!」

「やべー!!ソッコー特攻かけてきやがった!?」

科学王国民は武力では適わねぇ…!!

「任せろ。」
「俺が護る…!!」

ごしゃああああ

オオアラシが、投げ飛ばされた。

金狼の鋭い一撃から、立て続けに羽京の弓、千空達の鏡を使った妖術が繰り出される。
敵の混乱する時間は、長くない。
正しく理解される前に物事を起こす事で、何としてでも石化武器を投げさせる。
それだけを目的に、科学王国民も、モズも、動いていた。

「キリサメちゃん。」

モズがキリサメに言う。

「オオアラシ達が言ってた通り、相当強いよ。この侵入者フード集団。」
「投げた方がいいね、例のやつ。」

キリサメが、懐の石化装置に手をかける。

「みんな!目を閉じて!!」
「ここまで頭首様のお力が来る!!」

キリサメの声が、木霊した。


石化装置が投げられる。


「投げさしたぞ石化装置!!!!」
「翔べ!!ドローン!!!!!!」

千空の声が響いた。

216話→←214話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Jane Doe(プロフ) - メウさん!そう!作画めっちゃ良いですよね!3期が楽しみすぎる!こちらこそ!お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん!読んでいただけているのが嬉しいです!分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…!ぜひ最後までお付き合い下さい! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん!コメントありがとうございます!神とは!嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Jane Doe | 作成日時:2023年3月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。