107話 ページ8
「あ…の…。私の言葉、分かりますか？」
「あ？馬鹿にしてんのか！今話してんだろーが。」
通じてる。
何で、あなた達の祖先は日本人なの…？
聞きたいことは山ほどあるが、時間が無い。
Aは焦っていた。
「あ…の、もし良ければこれ使ってください。」
Aは持ってきていた獣の皮をクロムに渡した。
「あ？おお！使っていいのか！気が利くじゃねーか。」
「ところで、お前なんなんだよ。」
こんなガチムチばっかの所にこんなヒョロっこいのもいるのか…。
何か、戦になんか出したらすぐ死んじまいそーだ。
それとも、ほむらみたいにこいつも何か特別な体術でも使うのか？
クロムは僅かに警戒した。
「あの、私はAと言います。お名前を、聞いてもいいですか？」
「…クロムだ。」
「クロムさん、あの、突然で本当にすみません。」
「クロムさんのお話を聞かせてくれませんか？」
「あ？」
何だよ、情報でも聞き出しに来たか？
「生憎だが、俺は何も喋んねーぞ。」
「…。そちらの、不利になることや言ってはいけない事などは、言って頂かなくて大丈夫です。」
「ただ、私は、知りたいんです。」
「あなたが何故捕まってるのか、何が起きてるのか。」
「お願いします、クロムさん。」
「私も、聞かれたら、答えます。今回の事に関することは、殆ど知らないかもしれませんが…。」
こいつ…、今までのやつらとは何か違げ―な。
羽京のように、探るためでもない。
ソウマ達のように、興味を示すでもない。
情報とか関係なく、話をするために来たのだと、クロムは理解した。
「何だよ。聞きたい事っつーのはよ。」
不利益になることは喋らなけりゃいっか。
「…！ありがとうございます！」
「私は、石化が解けてから、ずっとこの中で過ごしてきました。」
「人の良い方たちに囲まれて、不便だけど、人らしい生活を送ってきました。」
「私はここが好きです。でも、あなたからは違うかもしれない。」
「…クロムさん。あなた達から、この、司帝国はどう見えてますか？」
…。こいつ、Aは何も知らないのか？
司帝国かなんであるのか、千空とどういう関係か。
「…お前、本当に何も知らねーんだな。」
「俺らにとって、司帝国は敵だ。」
「お前も知ってるだろ。1回お前ら攻めてきたじゃねーか。」
「あの時、俺の村は一度全てが燃えた。知らねーだろ。どんだけ復興っつーのが大変か。」
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Jane Doe(プロフ) - 樹乃さん» 樹乃さん！コメントめちゃめちゃ嬉しいです＼(^o^)／ありがとうございますす♪お気持ち凄く嬉しいです！この先長いですが、ぜひこれからもお付き合い下さい。 (9月30日 11時) (
レス) id: 980e4647fc (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - こう...文章が凄く綺麗だと思いました(語彙力) (9月30日 9時) (レス) @page15 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - あ、ありがとうございます！本当に、コメント、めっちゃ励まされますね！ぜひこれからもお読みください！ (2023年3月15日 10時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 神作品にであってしまった！更新がんばってください！ (2023年3月15日 10時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - まじですか！ちょーやる気出ました!!ぜひこれからも読んでってください!! (2023年3月14日 15時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月9日 3時
