131話 ページ32
早朝。
コハクは鍛錬の一環として、刀を使っていた。
刀が出来たのは、去年の秋。
手に馴染ませるにはまだまだ鍛錬が必要であった。
厳しい自己鍛錬の元培われた技術は確かなものとして、今日のコハクを支えている。
コハクが石神村最強と言われるのも、一重にこの毎日の積み重ねのお陰である。
それをコハク自身も理解してるからこそ、この時間を変えることはしなかった。
くるくる
くるくる
回る
廻る
朝日を反射して氷のようにきらめく刃が酷く美しい。
身体の芯から指の先まで神経を行き届かせた様は、洗練され、鋭さを帯びている。
天に向かって高く高く突き上げられるその動きは、まるで神に捧げる神事のようであった。
Aはその光景から、目を離せないでいた。
｢そこにいるのは誰だ。｣
凛とした声が響く。
｢あ！ご…ごめんなさい。邪魔をしてしまって。｣
｢とても、綺麗で……。｣
その女には見覚えがあった。
確か、最初に見たのは司に抱えられていた時であったか…。
ルリ姉は、｢可愛らしくて素直な方｣と言っていたが…。
まあ、折角会ったのだ、少し話でも出来ないだろうか。
｢君は、確かAと言ったか。｣
｢どうだろう、君が良ければ話でもしないか。｣
｢本当ですか！ぜひお願いします！｣
｢あの、あなたはコハクさん、で、合っていますか？｣
｢ああ、そうだ。｣
コハクさんに、ずっと聞いてみたかったことがある。
｢あの、コハクさん…｣
｢何だ？A。｣
｢…コハクさんは、何でそんなに、強いんですか？｣
コハクさんは、私とそんなに身長も変わらない、綺麗な綺麗な女の子。
足だって、腕だって、細い。
そんなコハクの腕と、自分の腕、どうしてこんなにも違うのか、どうしたらそんな力が手に入るのか、コハクが氷月と戦っている所を見てから、ずっと疑問だった。
｢…そうだな…。私が、今の私がいるのは、ルリ姉のお陰だろうな…。｣
｢ルリちゃん…？｣
｢そうだ。｣
｢ルリ姉は、数ヶ月前まで肺炎を患わっていてな…。｣
｢肺炎!?｣
病気だったとは聞いたけど、肺炎!?
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Jane Doe(プロフ) - 樹乃さん» 樹乃さん！コメントめちゃめちゃ嬉しいです＼(^o^)／ありがとうございますす♪お気持ち凄く嬉しいです！この先長いですが、ぜひこれからもお付き合い下さい。 (9月30日 11時) (
レス) id: 980e4647fc (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - こう...文章が凄く綺麗だと思いました(語彙力) (9月30日 9時) (レス) @page15 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - あ、ありがとうございます！本当に、コメント、めっちゃ励まされますね！ぜひこれからもお読みください！ (2023年3月15日 10時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 神作品にであってしまった！更新がんばってください！ (2023年3月15日 10時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - まじですか！ちょーやる気出ました!!ぜひこれからも読んでってください!! (2023年3月14日 15時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月9日 3時
