121話 ページ22
キンッ
ガッ
…何？
ズッ
ダンッ！
…音がする。
Aは薄らと目を開けた。
司は、Aを木にもたれかからせると、氷月や久遠と共に修羅となった。
……ここは、何処？
あれは…司君？
誰かと、戦ってる。
あっちには、氷月さん。久遠さんも、いる。
ゆっくり、ゆっくりと状況を把握するために目を動かした。
たんぽぽが、咲いてる。
その傍は…赤？
あの、たんぽぽは…
あれは、羽京さん!?
Aの混濁していた意識が急激に覚醒する。
辺りは喧騒に溢れていた。
皆、戦ってる…！
あれは、ソウマ君とレンさん!?
なんで!!
花江さんは！
違う、花江さんに頼るな！私がやるんだ!!
Aは痛みで震える足に力を入れ、ゆっくりと移動した。
その間も、戦いは止まず、何処からか飛んできた折れた槍の破片がAの顔を掠める。
チリッ
Aの傷一つなかった顔から、血が一滴滑り落ちていった。
やっとの思いで羽京の元へ着いたAは、羽京の傍らに崩れるように座り込んだ。
羽京さん、血がこんなに出てる！
患部は…左胸!?
何、これ心臓を狙ったの!?
でも、僅かに逸れてる。
血は沢山出てるけど、中まで刺された訳じゃないんだ。
まずは、血を止めなきゃ！
包帯…無い！
置いてきた。
としたら、これしかない！
「羽京さん、お借りします。」
Aはそう言い、羽京の矢を一筋持った。
Aは矢を傷が着いた頬とは逆の肩に滑らせ。
ザシュッ
肩の布を切り落とした。
…これで、患部に当てる布が出来た。
あとは、より長く巻ける、包帯。
次に、太ももから足首まである自らの布に矢の先を向け、割いていく。
これで、後は巻くだけ。
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Jane Doe(プロフ) - 樹乃さん» 樹乃さん！コメントめちゃめちゃ嬉しいです＼(^o^)／ありがとうございますす♪お気持ち凄く嬉しいです！この先長いですが、ぜひこれからもお付き合い下さい。 (9月30日 11時) (
レス) id: 980e4647fc (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - こう...文章が凄く綺麗だと思いました(語彙力) (9月30日 9時) (レス) @page15 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - あ、ありがとうございます！本当に、コメント、めっちゃ励まされますね！ぜひこれからもお読みください！ (2023年3月15日 10時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 神作品にであってしまった！更新がんばってください！ (2023年3月15日 10時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - まじですか！ちょーやる気出ました!!ぜひこれからも読んでってください!! (2023年3月14日 15時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月9日 3時
