COLOR～いろとりどり 3 (ページ10)

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story-108.増田side ページ10

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増田side

A「…まっすーは、きっと浮気もしないだろうし、誰かを陥れる事もしないでしょ？周りの人にも信用されてるし……」

さっき俺が話したことを丁寧に記していくペンの音に重なって、いつもより小さなAちゃんの声が聞こえる。

どうしたの？、と声をかけようとすると、ふと顔を上げたAちゃんが、ふふふ、と笑う。

A「あとね、やっぱ声がいいよね。」

増田「なんだよ。結局声かよ。(笑)ほら、超絶イケメンだから羨ましいーでしょ(笑)」

A「それは笑うやつ？？」

増田「いやいや！マジなやつだし！常にマジだろおれ(笑)」

A「いやあ。まっすーは小ボケが多いからなあ。(笑)いまからボケまーすって顔よくしてるよ？(笑)」

カラカラと笑う声はいつもの通りで、さっきのことなんてすっかり忘れて

何気なく聞いたんだ。

増田「そういえばAちゃんの彼氏は？どんな人なの？」

A「…え？あたし？…いないよ？」

気のせいかな、すこし、間があった気がする。