COLOR～いろとりどり 3 (ページ3)

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story-101.増田side ページ3

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増田side

いつものようにのんびりとシャワーを浴び終わる。

シゲが用意してくれたバスタオルでガシガシと髪を拭いていると喉の渇きをおぼえ、首にタオルをかけたまま冷蔵庫に向かう。

昨日食べかけていた食材が、ラップされていて、また昨日のことを思い出す。

増田「ほんと、楽しかったなぁ。」

思わず漏れてしまった自分の声を聞きながら炭酸水を取り出し、グラスをとろうとキッチンに目を向ける。

するとシンクの横に洗った後の食器やグラスが重ねて置いてあった。

資料を端に寄せてくれていたいつかの光景を思い出して、Aちゃんが片付けてくれたんだろうと思った。

「散らかってる」ものを「まとめてくれただけ」なのが絶妙に嬉しかったんだよね。

これもシゲの領域に入りすぎないようにって気を遣ってるんだろうな。

1番上にあったガラスのコップを手に取るとまだ3人が寝ているリビングに戻る。

ソファに置きっぱなしにしていたスマホを確認する。

もちろん、予想していた通りAちゃんからのメッセージがきていた。

A今日はありがとう。
まっすー寝ちゃってバイバイ言えなかったのこれで2回目だね。笑
加藤くんも眠そうだったから、勝手にお皿とか洗っちゃってごめんね、って伝えておいて!
じゃあおやすみ^ ^

ほら。

やってくれたことをごめんね、って言える人なんてなかなか居ないでしょ。

また、嬉しくなって気分が良かった。

増田「…ほんと、いいこだわ」

誰にも聞こえないくらいの声でつぶやくと、コップに口をつける。

キンキンに冷えた炭酸水が爽やかに喉を通っていった。