COLOR～いろとりどり 3 (ページ1)

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story-99. 増田side ページ1

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増田side

増田「ん…」

気づくと、ソファで寝ていた。

増田「あれ、いつ寝たんだろ…」

ローテーブルの上は空いたボトルとグラスと缶がいくつか転がっている。

テーブル越しのもうひとつのソファには手越が小さくなって寝ていて、小山がカーペットの上で気持ち良さそうに寝ていて、隣にはなぜか布団を敷いたシゲがいた。

増田「シゲはベッドで寝ればいいのに(笑)」

きっとシゲのことだから、何されるか不安だったし！とか言うんだろうけど。

言い訳するシゲを想像するとかわいいなぁって思った。

他の2人を起こさないようひソファの上からシゲに小さな声で話しかける。

増田「シゲ、シゲ、シャワー借りていい？？」

加藤「んー……ん…脱衣所のタオル使って」

掛け布団に口元まで埋まるシゲがボソボソと返す。

増田「ありがと。」

ソファからこっそりとおりて、音を立てないようにダークブラウンの扉を開く。

短い廊下を渡って左手の引き戸を引くと、いつもシゲがつけているボディクリームの甘い匂いがふわっとする。

シゲが使っていい、と言ったバスタオルは無造作だけど棚の上にちゃんと4人分が分かるように置いてあった。

全部がシゲらしくて、やっぱかわいいなって思って、口元が少し緩んだ。