color〜いろとりどり 2

story-97.小山side ページ49

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小山side.


加藤「…で。俺と同じマンションの人だったと。」


小山「うん。出てきた時めちゃくちゃびっくりしてたよ」


加藤「そりゃそうだろ(笑)んで？手越とも知り合いだったと。」


小山「みたいだねー」



3人でシゲちゃんの部屋に戻ってくるとおかえりー、とウイイレをしていた手越がコントローラーを持ちながら振り向いた。


その目線は物珍しそうに俺の後ろの人へ注がれる。


そりゃさ、知らない人がこのタイミングでこの場に来たらさ、いくら女の子が好きな手越でもびっくりするよね？


実は手越って人見知りだし。


手越「え！Aちゃんじゃん！」


え？知り合いなの？


A「あ！手越くん！あ、そっか、手越くんもコンサートしてたもんね！めちゃくちゃかっこよかったよー！！」


え？やりとり成立してるのそれ？


増田「あ！てごしーお前！うちわの事ちゃんと説明しろよ！」


えー？まっすーその話は一体なんなの？！




どうやら、知り合いらしい3人のやりとりに頭がついていかず、フラフラとカウンターキッチンにもたれかかっていると、シゲちゃんがお肉焼きながら「どういうこと？」って聞いてきたから、さっきの話を説明してたわけ。




加藤「人生は小説より奇なりっていうけどさ、いまこの現状が"奇"だわ。俺もこの筋書きはおもいつかないよ(笑)」



お、もういいかな。なんて言いながらお肉をお皿にあげるシゲちゃんが、片方の口を上げながら続ける。



加藤「でさ、この状況に馴染んでる彼女、まあまあ変わり者だよな？(笑)」


小山「うん、俺もそれは思ってたよ(笑)」

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