color～いろとりどり (ページ8)

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story-7.＊ページ8

………

「じゃあ、後半はじめますが！チーム替えしましょうか！

同じチームになりたい人がいたら固まってもらって、
それ以外は順番に振り分けていきますー」

最初と同じ説明を聞きおわるやいなや、
みんながニヤニヤしながら手越の周りに固まりはじめる

「あれ？みんなおれと？」

周りの予期せぬ動きに、
自分の顔を指差し、キョトンとする

「ちょっと！みなさん！笑

ダメです！笑
1チームしかなかったらゲームできません！笑
もー！いい大人なんだから協力してくださいよ！笑

Aチームさんはそのままチーム参加でいいですね？

じゃあもう手越さんから順番にB.C.Dの順番に振り分けます！」

一本とられた！とでもいわんばかりの表情をし、
笑いを堪えられないスタッフさんの進行に誘導され、
みんなケラケラ笑いながら
新しいチームに分かれていき、
ゲームが再開した

、
、
、

ニット帽とネックウォーマーを取った"手越くん"は、
吹っ切れたようにさっき以上に走り回っている

ほらっパスいったよー！
ナイスーーー！
おしいーーー！
ドンマーーイ！

声量のある掛け声は
一気にその場をムードメイクする

ーーーみんなニコニコしてる。楽しそう

そして、
再び同じチームになったわたし達。

「いまのいいねー！もうちょっと強くパスしてもいいよ！」
『はーい。じゃあ遠慮せずいってみます！』
「さっきのクロスボールみたいなドーンってやつでいいよ！」
『いや、あれは…ミスなんで…』
「なかなか難しいボールだったからねー、鋭すぎてハゲたかとおもったわ！」
『…すいません…』
「あははは！うそうそ！でもあれくらいでいいよ！」

わたしも、"手越くん"が距離を詰めてくれた事により
さっきよりも会話がしやすくなっていた